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東京湾(とうきょうわん)は、日本の関東地方にある、太平洋に開けた湾である。南に向けて開いた湾であり、浦賀水道が湾口となっている。 現代の行政上、広義では、千葉県館山市の洲埼灯台から神奈川県三浦市の剣埼灯台まで引いた線および陸岸によって囲まれた海域を指す〔 〕〔国際航海船舶及び国際港湾施設の保安の確保等に関する法律施行規則第3条第1号、船舶油濁損害賠償保障法施行規則第11条第1号、海上交通安全法施行令第1条、海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律施行規則第33条の6第2号(剱埼灯台は「剣埼灯台」表記)〕。 == 呼称 == 近世以前は東京湾全体を指す固有名詞はなく、現在の呼称は、明治維新後江戸が東京と改称され、複数の令制国に囲まれた湾であることから、湾岸における最大の都市名を付けたもので、地形図では「東京湾」、海図では「東京海湾」の表記であったが、最近になって「東京湾」に統一されたものである〔菊池利夫 『東京湾史』 13-14頁。〕。なお、近世の東京湾を指すとされる「江戸湾」という語は近年になって造られた語(造語)であり、明治時代以前にあった言葉ではない〔児玉幸多 『東京都の地名(日本歴史地名大系 13)』 43頁。〕。 江戸時代には江戸前や江戸前海などの呼び名があり、江戸前とは漁場を示す言葉であり佃沖の漁場のことであるが、江戸前海とは房総沖などと並ぶある範囲をもった海域のことで品川沖から葛西沖あたりまでを包括していた〔。しかし、湾全体は単に(武蔵相模上総下総の)内海、あるいは裏海のように呼ばれていた〔。その後の幕末や明治初期の記録文献類に登場する現在の東京湾に相当する湾の名称もほとんどが「内海」となっているが、「内海」という言葉は江戸時代以前に北東の下総常陸国境付近に存在していた「香取海」に対しても用いられるので、昨今では区別のため、古代以前の東京湾のことを「古東京湾」や「奥東京湾」、中世から近世までの湾を「江戸湾」「江戸内海」などと呼称することが多い〔盛本昌広 『日本中世の贈与と負担』 275頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「東京湾」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Tokyo Bay 」があります。 スポンサード リンク
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