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palaeobotany =========================== ・ 古 : [ふる] 【名詞】 1. used 2. secondhand ・ 植物 : [しょくぶつ] 【名詞】 1. plant 2. vegetation ・ 植物学 : [しょくぶつがく] (n) botany ・ 物 : [もの] 【名詞】 1. thing 2. object ・ 学 : [がく] 【名詞】 1. learning 2. scholarship 3. erudition 4. knowledge
古植物学(こしょくぶつがく 英:Paleobotany , Paleophytology ,Palaeo- とも)は、古生物学の一分野であり、地質記録(化石など)からの植物の復元と同定を行う学問。古植物学の意義は、一つには生物学的な面から過去の環境の復元することによって古地理学に貢献することである。また、植物の進化史を明らかにする。植物の進化は生物一般の進化にも関係してくる。古植物学には、古代の陸上植物だけではなく、海棲光合成独立栄養生物(つまり藻類や海藻類)の研究も含まれる。胞子や花粉の化石の研究である花粉学と関係が深い。 古植物学は、古代の生態系を再構成する古生態学や、気候を再構成する古気候学においても重要である。また、緑色植物(陸上植物)の発生・進化研究の基礎となる。また、プラント・オパールから相対年代を決定する方法や、古代の民俗植物学の研究など、考古学の分野でも重要性が増している。 == 植物の進化 == 真の維管束植物と確認できる最古のものは、古生代のシルル紀の顕微鏡的な化石記録である。またオマーンのオルドビス紀の岩石からは、いくつかの分散的・断片的な胞子と外皮の化石が発見されている。これらは所属不明で、原始的である。蘚苔類段階の絶滅植物のものであろうと考えられている。 初期の陸上植物化石の産地としては、スコットランドのRhynie村の村外れで発見されたライニーチャート(:en:Rhynie chert)がある〔1912年医者のWilliam Mackieによって温泉に沈殿したチャート(珪質岩)の塊が発見された。この中に植物の茎や根茎を含んでおり、細胞が保存されていた。彼はアマチュア地質学者としても活躍した。(P.A.セルデン・J.R.ナッズ著、鎮西清高訳『世界の化石遺産 -化石生態系の進化-』 朝倉書店 2009年 48ページ)〕。ライニーチャートは前期デボン紀の鉱泉沈殿物(珪華)であり、ケイ酸を主成分とする。ここの化石は保存状態が極めて良好であり、苔類やヒカゲノカズラ類、さらに不明な種類まで、多種の植物が保存されている。ライニーチャートからは、甲殻類・鋏角類などの節足動物も発見されており、初期陸上生物についての得難い窓となっている。 植物由来の肉眼的な化石が豊富になるのはデボン紀後期になってからであり、樹幹、葉、根などが見つかる。最も初期の木はアーキオプテリスである。これには、原始的なシダ様の葉があり、それがらせん状葉序で枝から生えていて、その枝は針葉樹のような幹の上部に付いていた。 北米とヨーロッパには、石炭紀の湖沼堆積石炭層が広く分布している。これには化石記録が豊富に含まれており、30m高になる樹木性ヒカゲノカズラ類リンボク、裸子植物やシダ種子類などの種子植物、また草本植物などが数多く発見されている。 被子植物は中生代に進化し、その花粉と葉の化石が現れるのは1億3000万年前の白亜紀初期である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古植物学」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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