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古河歴史博物館(こがれきしはくぶつかん)は、茨城県古河市にある博物館である。 古河城の諏訪曲輪(出城)跡地に建てられている。 建築家の吉田桂二が設計し、1992年の日本建築学会賞(作品賞)、1996年の公共建築賞(建設大臣表彰・文化施設部門)を受賞した。 == 展示内容 == 本館入口がある展示ホールにはオランダ製のストリートオルガンが置かれている。江戸時代の天保3年(1832年)に雪の結晶の観察図鑑「雪華図説」を刊行した古河藩主土井利位や、その家老であった鷹見泉石がオランダから知識を得たことを象徴している。 展示室1では、洋学に造詣が深かった古河藩家老・鷹見泉石が遺した資料を展示。当時のオランダ地図や世界地図・日本地図・古河藩領内図などの国内外の古地図・古書・絵画・版画類、輸入陶器・ガラス瓶類、織物、温度計・製図器等の理化学機器などからなり、泉石の幅広い関心分野がうかがえる。その他にも、「日光駅路里数之表」は、将軍の日光社参に備えて泉石が作成した宿駅間距離の一覧表。日光~江戸間のものとしては日本初の距離早見表である〔古河歴史博物館 歴史の散歩 2003.06「日光~江戸間距離早わかり」 〕。「大塩平八郎召捕棒」は、藩主・土井利位が大阪城代の際、泉石が大塩平八郎の乱鎮圧を指揮したときのものである。 展示室2では、中世の古河公方、近世(江戸時代)の古河藩、近代の製糸工業隆盛や田中正造とのゆかりなど、古河の歴史を概説。1/350縮尺の精密な古河城下模型(江戸時代後期)も展示されており、当時の城下町の町並みとともに、現在、城跡がほとんど残されていない古河城の姿が再現されている。 展示室3では、幕末から明治期にかけて活躍した古河ゆかりの文化人とその作品を展示。女流南画家の奥原晴湖、伝統的絵画から浮世絵・戯画・新聞の挿絵など多岐にわたる分野の絵画を手がけた絵師・河鍋暁斎、奥原晴湖の師であり古河画界の祖となった枚田水石、書家・小山霞外などが紹介されている。 さらに企画展示室では、随時多様な企画展示が行われている。 本館から道路を挟んだ隣接地には、「鷹見泉石記念館」として、古河藩家老・鷹見泉石の最晩年の居宅が改修・公開されている。また、古河出身の南画家・奥原晴湖が晩年に用いた画室「繍水草堂」も隣接地に移築され、2010年より一般公開されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古河歴史博物館」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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