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可溶栓(かようせん)、あるいは溶栓(ようせん)、安全栓(あんぜんせん)〔日本の蒸気機関車乗務員では、”へそ”とか“おへそ”と呼んでいた。川端新二『ある機関士の回想』(イカロス出版、2006年) ISBN 4-87149-861-1 第二部 第十六章 へそ ボイラー保護の重要な装置 p155~p160 を参照。〕は、青銅、黄銅、砲金などで作られ、その全長にわたって先細になった穴が開けられている、ねじ山の切られた栓である。この穴は鉛やスズなどの融点の低い金属で塞がれている。ボイラーや高圧ガスの容器などに取り付けられて、空焚きなどで異常な高温や高圧になった時に融点の低い部分が溶けて穴が開くことで、高圧ガスを逃がして爆発を防いだり、その高圧ガスの通り抜ける音で人間に異常を知らせたりする安全装置である。いわばガス抜きのような効用を持っている。 == 歴史 == 可溶栓は1803年に高圧蒸気式の蒸気機関の提唱者であるリチャード・トレビシックが、彼の開発したボイラーの爆発事故の結果を受けて発明した。彼の批判者たちは高圧蒸気を使うという概念を非難していたが、トレビシックはボイラーを焚く担当者がきちんとボイラーを水で満たしていなかったためにこの事故が起きたということを証明した。彼は批判を封じるために、この発明に対して特許を取らずに広めた〔Payton, Philip (2004): ''Oxford Dictionary of National Biography'', Oxford University Press.〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「可溶栓」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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