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『台風騒動記』(たいふうそうどうき)は1956年(昭和31年)12月19日公開の日本映画である。山本プロダクション・まどかグループ製作、松竹配給。監督は山本薩夫。モノクロ、スタンダード、107分。 杉浦明平のルポタージュ『台風十三号始末記』を原作に、台風襲来を理由に小学校舎を壊して、政府から補助金を貰って一儲けをたくらむ町のボスたちと、これに対立する人々をユーモラスに描いた社会派喜劇〔上映会情報・映画の中の日本文学 Part3「台風騒動記」 、東京国立近代美術館フィルムセンター、2015年7月5日閲覧〕。佐野周二、佐田啓二、宮城千賀子、藤間紫らによって結成された俳優グループ・まどかグループと、山本の独立プロで製作された〔〔原田裕『昭和人物史』、大日本雄弁会講談社、1957年、p.221〕。第30回キネマ旬報ベスト・テン第7位。 ==あらすじ== 昭和31年、海沿いの富久江町に台風13号が襲い大きな被害を受ける。役場には救援物資を求める被災者たちで溢れかえっていた。町議会では、台風被害に遭った学校には1000万円の補助金が出るという話を利用して、台風で壊れなかった小学校をわざと取り壊して、その補助金でコンクリート製の新校舎を建てようと画策する。議会は町長の責任で取り壊しを決定し、工事請負人の堀越組が校舎の取り壊しにかかる。そこへ大蔵省から監査官が派遣されるという知らせが入る。一方、町長夫人は友人の小学校教師・里井を訪ねるために小学校への道順を聞きにきた男と出くわす。夫人はその男を監査官だと思い込み、料亭「いろは」に連れ込み接待させる。川井から2万円の袖の下を貰い、芸者の静奴と2人きりになった男は静奴から事情を聞かされ、避難所で暮らす貧しい人々の姿を見て町議たちの陰謀を話す。小学校では本物の監査官が到着し、陳情を嘘だと見抜く。補助金が怪しくなり、とうとう予算がつかないまま小学校の地鎮祭が行われる。町長はPTAの前で補助金が来るまで時間がかかるため1戸1万円ずつ金を出してほしいと頼むが、動揺する町民は町長に迫る。町長から勝手に妨害工作をしていると名指しされた里井は、町民の前で補助金なんか出ない事実を暴露する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「台風騒動記」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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