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外来種(がいらいしゅ)とは、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきた生物のこと。〔https://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/basic.html 外来生物法〕生態系や経済に重大な影響を与えることがあり、環境問題のひとつとして扱われる。 類義語に移入種、帰化種、侵入種、外来生物がある。英語では「alien species」もしくは「invasive species」という。ただし「invasive`species」については、在来種(後述)でありながら、人為的な影響によって分布域の爆発的な拡大や生息(生育)数が激増し、生物多様性および生態系サービスへ悪影響を及ぼしている種に対して「native invasive」という呼び方もする場合もあり、英語表記において最も誤解が少ないのは「Invasive Alien Species」である。 外来種に対して、従来からその地域で生息・生育するものは在来種と呼ばれる。 == 概要 == === 背景 === 人類は15世紀中期の大航海時代以降、世界を自由に行き来するようになり、その過程で多種多様な生物を移動させてきた。こうした人間活動によって新たに分布を拡大させた生物に対して、イギリスの生態学者チャールズ・エルトン(Charles S. Elton)は1958年に著書『The Ecology of Invasions by Animals and Plants(侵略の生態学)』のなかで学問のテーマとして外来種問題を大きく取り上げた。 今や外来種は地球上のありとあらゆる環境に侵入している。ハワイでは生息している生物のうち外来種が25%を占める。また、モーリシャス島では植物について在来種よりも外来種のほうが種類が多く、ロドリゲス島にいたっては在来種の約2.3倍もの種類の外来種が生息している〔。ニュージーランドでは在来の陸生哺乳類は2種しかおらず、一方で外来の陸生哺乳類は34種も定着している〔。アメリカにおける外来種に関する経済費用(駆除などの活動も含む)は1370億ドルと算出されている。 日本に定着している外来種は2000種を超えるといわれており、そのうち4分の3は植物が占める。17水系19河川で実施された植生調査では、確認された全植物種数のうちの13.6%にのぼる280種の外来植物の分布が明らかとなった。 こうした外来種の拡大が進むにつれ、学術誌に発表された外来種に関する論文は1990年代後半以降に急増するようになった。現在では外来種の問題は環境問題のひとつとして認識されており、さまざまな取り組みや研究が世界中で行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「外来種」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Invasive species 」があります。 スポンサード リンク
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