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桓雄(かんゆう、ファヌン)は、朝鮮の檀君神話に登場する神(または人物)。神話上の存在であり、実在の人物ではない。桓雄は古い発音では夫餘の建国神話に登場する天神「解慕漱」と同名で同一の太陽神だったと考えられている。 == 概要 == 『三国遺事』によると、天帝桓因の庶子で、人間を広め増やそうとして、桓因から天符印(鏡・剣・鈴)を授かり、三千人を率いて今の妙香山(原文は太白山。白頭山とする説は誤り)に天降った。そのところを「神市」といい桓雄を「桓雄天王」といった。風伯・雨師・雲師(風の神・雨の神・雲の神)が臣下として仕え、穀物・命・病気・刑罰・善悪など人間の360余りの事をつかさどり、世を治めた。熊と虎が人間になりたいと訴え、人間になることに成功した熊女との間に檀君を生んだ、という。 典型的な北方系の王権起源神話であり、元来は高句麗を経由して入ってきた夫餘系の神話だった〔今西龍「檀君考」『朝鮮古史の研究』〕と考えられている。日本の天孫降臨神話とも同類型である。虎と熊は所謂バナナ型神話であるが、インド・ヨーロッパ語族の神話の三機能体系がみられ、大林太良は桓雄が第一機能(主権)、熊と虎が第二機能(戦闘)、熊が第三機能(豊穣)をあらわしているとした。また天符印も高句麗神話や日本神話等と共通する3つのレガリアであるが、これもスキタイ神話やケルト神話における三機能を象徴する王位の宝器と同様である〔大林太良『東アジアの王権神話 日本・朝鮮・琉球』(弘文堂、1984年)、吉田敦彦『日本神話の源流』講談社現代新書 (1976)他〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「桓雄」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hwanung 」があります。 スポンサード リンク
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