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吉丸一昌 : ミニ英和和英辞書
吉丸一昌[よしまる かずまさ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [まる]
 【名詞】 1. (1) circle 2. (2) full (month) 3. (3) perfection 4. purity 5. (4) suffix for ship names 
丸一 : [まるいち]
 (n) bisected-circle seal
: [いち]
  1. (num) one 

吉丸一昌 : ウィキペディア日本語版
吉丸一昌[よしまる かずまさ]

吉丸 一昌(よしまる かずまさ、1873年9月15日 - 1916年3月7日)は、日本の作詞家文学者教育者。代表作は『早春賦』など。東京府立第三中学校教諭東京音楽学校(現在の東京芸術大学教授大分県北海部郡海添村(現臼杵市海添)出身。
日本基督教団の牧師で讃美歌第二編の委員長の藤田昌直の実父。
== 人物・来歴 ==
大分県の下級武士・吉丸角内家の長男として生まれる。小学校尋常科から小学校高等科卒業までの成績は非常に優秀で、県から度々表彰を受けるほどだった。1889年大分中学(現大分県立大分上野丘高等学校)に入学、1894年卒業。
その後第五高等学校に進学する。教授には夏目漱石湯原元一小泉八雲などがおり、当時は剣道に熱中していた。1898年、第五高等学校を卒業した吉丸は東京帝国大学国文科に進学。下宿先で「修養塾」という私塾を開き、その後生涯に渡り、地方からの苦学生と生活を共にして衣食住から勉学、就職に至るまでを世話した。1902年、帝国大学を卒業し、東京府立第三中学校へ教師として赴任。当時の教え子の中には芥川龍之介もいた。また、この時、私財を投じて下谷中等夜学校を創立した。そして1908年、東京音楽学校の校長に就任した恩師・湯原元一は、吉丸を同校の国語作歌の教授に抜擢した。吉丸はまた、同校の生徒監に任命された。
1911年から1914年にかけて発行された、文部省著作尋常小学唱歌編纂委員会の作詞委員会委員長になって以降、本格的に作詞家としての仕事に取り組む。尋常小学唱歌の歌詞編纂に際し、その多くを作詞したという伝聞のある高野辰之よりは、責任の高い位置にあった。尋常小学唱歌の題名原案を作成したのは吉丸である。後に臼杵音楽連盟会長の吉田稔が吉丸についての研究を行い、『望郷の歌 吉丸一昌』(臼杵音楽連盟刊)を出版した。その後も、尋常小学唱歌の中の『桃太郎』(作曲 岡野貞一)、『日の丸』、『池の鯉』、『かたつむり』などが吉丸の作詞であることを論証した。ただし、これらの作詞者については異説もある。
1912年から『新作唱歌』全10集を編著。その中には『早春賦』(作曲 中田章)、『故郷を離るる歌』(ドイツ民謡)、『木の葉』(作曲 梁田貞)、『蛍狩り』(作曲中田章)などが含まれている。作曲には、東京音楽学校を卒業した梁田貞、中田章、船橋栄吉弘田龍太郎などの新人を起用。こういった音楽面では共同編集者であった東京音楽学校教授の作曲家、島崎赤太郎楠美恩三郎の校閲・関与が巻頭に明記されている。また、随筆や長編童話『御伽話、日の丸王』の執筆、日本初のオペレッタと言われる『歌遊び・うかれ達磨』(作曲 本居長世・振り付け 松本幸四郎)の作詞も行なった。
数多くの作品を生み、また学生たちのために出資を惜しまない吉丸だったが、本人の生活は極めて質素だったという。また、非常に豪放磊落な人物として知られ、大酒呑みであったとされている。そのような生活がたたったのか、1916年3月7日、心臓発作により43歳の若さでこの世を去った。吉丸のは、唱歌の成立やその後の日本の童謡などに多大な影響を与えている。
墓は文京区本駒込の龍光寺にあり2010年に早春賦歌碑が建てられた。
大分県臼杵市の夫人の実家に開館した吉丸一昌記念館・早春賦の館にはゆかりの楽譜や遺品が展示してある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「吉丸一昌」の詳細全文を読む




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