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名手駅(なてえき)は、和歌山県紀の川市名手市場にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)和歌山線の駅である。 == 歴史 == 和歌山線の大和二見 - 和歌山(後の紀和駅)間は、私鉄の紀和鉄道により建設された。紀和鉄道では当初から当時の名手村に名手駅を開設する計画があり、1900年(明治33年)6月に行った設計では名手谷川より東側に設置する予定であった〔『紀和鉄道沿革史』pp.134, 139〕。名手村で鉄道の設計協議を行う委員として選ばれたのは、名手谷川の東の穴伏から2人、名手谷川の西の名手市場から2人で、紀和鉄道の原設計に対して、穴伏の委員は異議を唱えなかったものの、名手市場の委員は名手谷川の西に駅を移すべきであると主張して同意しなかった。停車場の位置選定は会社の権限に属することであるとして会社側はこれを拒否し村長に仲裁を求めたものの、村長も仲裁することができなかった〔『紀和鉄道沿革史』pp.134 - 135〕。このため、会社側は一旦駅設置の計画を見送ることになった〔『紀和鉄道沿革史』pp.136 - 137〕。名手市場やその紀ノ川対岸の麻生津などはミカンの産地でその発送を期待できたこともあり、地元からは駅設置見送りに失望の声が上がったが、会社は機が熟すのを待つということになった〔『紀和鉄道沿革史』p.137〕。 その後、村の設計委員は名手市場の西側の現在地に駅設置を行うならば設計に異議を唱えないと村助役の副署を添えて会社側に承諾書を提出し、停車場用地の寄付を行うこと、設置費用として1,000円を寄付することなどを申し入れた〔『紀和鉄道沿革史』pp.137 - 138〕。これにより会社は駅設置の計画を再開することにした。しかしなおも争いがあり、村長は手続きが適正ではなかったので承諾書を取り消すと主張し、助役は適正であるのでそのままでよいと主張し、会社は適正なものとして駅設置の手続きを進めたため、村長側が逓信大臣に陳情書を提出するという事態となった〔『紀和鉄道沿革史』pp.137 - 138〕。会社側はあくまで名手市場西側に設置するものとして、名手谷川東に設置を求める意見を拒み、先の逓信大臣への陳情書を取り下げるよう要求したが、村長の更迭騒ぎがあって取り下げが遅れ、その間に逓信大臣から事態の説明を求める文書が送付されるようなことになってしまった〔『紀和鉄道沿革史』pp.139 - 141〕。こうした争議を経て、1901年(明治34年)10月1日にようやく駅が開設されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「名手駅」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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