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名鉄モ3200形電車 : ミニ英和和英辞書
名鉄モ3200形電車[めいてつ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [な]
 【名詞】 1. name 2. reputation 
: [てつ]
 【名詞】 1. iron 
: [けい, かたち, ぎょう]
  1. (suf) shape 2. form 3. type
電車 : [でんしゃ]
 【名詞】 1. electric train 
: [くるま]
 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel 

名鉄モ3200形電車 ( リダイレクト:愛知電気鉄道電7形電車 ) : ウィキペディア日本語版
愛知電気鉄道電7形電車[あいちでんきてつどうでん7がたでんしゃ]

愛知電気鉄道電7形電車(あいちでんきてつどうでん7がたでんしゃ)は、名古屋鉄道(名鉄)の前身の一つである愛知電気鉄道によって1926年大正15年)に9両が製造され、会社合併により名古屋鉄道に引き継がれた、半鋼製車体を採用する鉄道車両電車)である。また電7形の製造と同時に同形車体を備える制御車附3形が1両製造された。
形式称号は「電7形」「附3形」であるが、車両個々に付与される記号番号はそれぞれ電7形がデハ3080 - デハ3084・デハ3086 - デハ3089、附3形がサハ2020である〔。一部資料においては初号車の記号番号からデハ3080形およびサハ2020形とも称されるが〔、正式な書類上でこの形式称号を使用していた期間は存在せず、愛知電気鉄道と名岐鉄道の合併による名古屋鉄道(2代)成立時に実施された一斉改番に際して、電7形・附3形からモ3200形ク2020形へ改形式されている〔。
本項目では前掲2形式のほか、電7形の派生形式で1両が製造された全鋼製試作車のデハ3090形〔についても併せて記述する。
== 概要 ==
愛知電気鉄道豊橋線(現在の名鉄名古屋本線の一部)の東岡崎 - 小坂井間 (26.1 km) 延伸開業に際し〔、電7形・附3形およびデハ3090形の3形式合計11両が導入された〔。
愛知電気鉄道が保有する電車においてはそれぞれ初採用となる半鋼製車体(電7形・附3形)および全鋼製車体(デハ3090形)を備える〔、車体長16 m級の2扉セミクロスシート車である〔。
新造以来、愛知電気鉄道豊橋線の主力車として後継形式であるデハ3300形などとともに特急急行など優等列車運用に充当され〔、2扉デッキなしで座席はクロスシートという以後1970年代まで続く名鉄車両の基本形態を確立した〔。
電7形・附3形として落成した10両については、1935年8月1日に名岐鉄道と愛知電気鉄道の合併によって名古屋鉄道(2代)が成立した際に実施された一斉改番、および第二次世界大戦に施工された電動車化改造によって最終的に全車ともモ3200形に統合・改形式され〔、名古屋本線(旧愛知電気鉄道豊橋線)・常滑線を中心に新造以来約40年にわたって主力車両として運用された〔〔。
1950年代末より、名鉄では厳しい財政事情の中で安全対策と車両アコモデーションの近代化を急ぐ目的〔で、従来車より流用した主要機器を新設計の軽量構造車体を新製と組み合わせた車体更新車3700系(2代)・3730系の新造が開始された〔。この際に、モ3200形10両は愛知電気鉄道や三河鉄道などが新造した木造車各形式に次いで主要機器の供出元となった〔。
これは同10両が前掲の木造車各形式と共通の電装品を搭載していたこと、後年の名古屋鉄道で標準仕様となった18 m級車体より約2 m短い16 m級の小型車体であったこと、さらに新造から30年以上が経過し車体が陳腐化していたことなどの事情から、モ3200形と同一仕様の主要機器を搭載するモ3300形(旧デハ3300形)やモ910形などの各形式に先んじて機器供出元に選定されたものである〔。
もっとも車体が陳腐化していたがモ3200形はそのまま解体処分されることはなかった。この時点の名鉄では瀬戸線などの直流600V電化の支線区を中心に残存していた種々雑多な老朽小型木造車の淘汰が急務となっており、それらの代替用車両としてより安全な半鋼製車体を備え、しかも車体長が16m級で転用が容易な本形式が必要とされたためである〔。
そのため、モ3200形10両は1964年までに2期にわけて機器供出に伴う電装解除と台車交換が実施され、改造時期および改造内容の相違によって制御車ク2300形3両およびク2320形7両の2形式に区分の上で改形式された〔。
これらは改造後、当初直流1,500 V電化の各支線区で、そして1965年以降は直流600 V電化線区である瀬戸線揖斐線谷汲線で、それぞれ他の電動車各形式と連結して運用された〔。このうちク2320形へ改造された4両は新型車両による代替が実施され1997年廃車となるまで、瀬戸線から揖斐線・谷汲線へと転用を繰り返しつつ約71年間にわたって旅客営業運転に充当された〔。
一方、デハ3090形として落成した1両は、前述した電7形・附3形と同様の理由によりモ3250形と改形式された〔。1948年に旧名岐鉄道由来の区間(通称「西部線」)における架線電圧を直流600 Vから旧愛知電気鉄道由来の区間(通称「東部線」)と同一仕様の直流1,500 Vへ昇圧する工事が完成し東西直通運転が開始されたが〔、1両のみ在籍のモ3250形は同時期に需要が増大した小荷物輸送に充当する目的で荷物輸送専用車に転用された〔。その後車体の腐朽が著しくなったことから1953年11月に荷物電車としての専用設計車体を新製・交換し、同時にデニ2000形と形式を改め正式に荷物電車となった〔。その後も引き続き荷物輸送に使用されたが、1969年に廃車となっている〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「愛知電気鉄道電7形電車」の詳細全文を読む




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