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吸入器(きゅうにゅうき)とは、主に呼吸器系の疾患を持つ患者が薬剤の吸入をしたり、スチームの吸入をしたりすることで、その症状の緩和を図る医療機器である。 用途または構造によりネブライザーとスチーム吸入器とに大別でき、どちらも吸入器と呼ばれることがある。 医院・病院など医療施設で用いる医家向けの大型の吸入器もあるが、ここでは主に家庭用のものについて述べる。 == ネブライザー == ネブライザーとは、喘息の患者が薬剤を経口吸入するための器具である。パウダーの薬剤を吸入するための補助用具も吸入器と呼ぶことがあるが、ネブライザーは液体の薬剤を霧状にし噴霧する装置である。もともと医療施設で用いる大型の装置であったが、家庭用の小型なもの(卓上サイズ)のみならず、電池で駆動できる携帯用の超小型なものも市販されるようになっている。近年では海外から輸入された製品も多く出回ってきている。 下気道にスムーズに吸入され、薬剤が組織に沈着するように、液滴の径は細かく、かつ適切なサイズになるように設定されている。 ジェット式と呼ばれる方式と超音波式とがあり、前者は高速の空気流を利用して霧吹きの原理で細かな液滴を作り出すもの、後者は超音波を薬液に照射することで薬液を霧化(液滴化)するものであり、それら液滴をファンによる風にのせて噴霧する。ジェット式は強力な空気流を作り出すための圧縮ポンプなどが必要なため、それほど小型にはできない。しかし、超音波式は小型にできるメリットがあり、携帯用ネブライザーに採用されている。液滴の径が細かすぎるということもあり、それを改良したメッシュ式というものもある。 いずれも、使用にあたっては医師に相談し、その指導のもとに用いる。 これら家庭用のものではなく、医家向けの器具としてのネブライザーは上気道(鼻や咽喉)の疾病の治療にも用いられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「吸入器」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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