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呉羽丘陵(くれはきゅうりょう)は、富山県の富山平野にある丘陵である。 呉羽丘陵は一般に呉羽山(くれはやま)とも呼ばれるが、呉羽山は呉羽丘陵の中の標高80mの山()の名前である。 「呉羽」は一帯の地名で、呉服部(くれはとりべ)にちなむものである。機織業を伝来した渡来人・呉織(クレハトリと読み、呉“ご”から我が国に織物を伝えた織工を指す/「はとり」は「機織り」の転)に由来するといわれる(『越中志徴』)。姉倉比売(あねくらひめ)神社の比売が機織の神であることも、クレハトリ伝承と関係がある。『源平盛衰記』巻28(北国所々合戦事)には寿永3年(1183年)、木曾義仲の武将・今井兼平の軍勢が「御服山」に陣取ったと書いてある。クレハトリに呉服【呉+服部】の字が宛てられ、これが音読されてゴフクとなり、さらに御服・五福などの字が宛てられるに至ったと考える。山麓の五福(富山大学がある辺り)も山名からの転訛とみられる。天明3年(1783年)以前に成立した堀麦水の『三州奇談』に「くれはの宮」とあるのがクレハの形での文献初出とされる。 == 概要 == 最高地点の標高は城山の145.3m。山中にある呉羽山公園展望台からの富山市街・立山連峰の眺望が素晴らしく、富山市のキャッチフレーズである「立山あおぐ特等席」を実感することができる。また呉羽山温泉やドライブに適した林道や、五百羅漢 などもあり、市民にとっては最も身近な憩いの場の一つとなっている。頂上には国内唯一の大正天皇による漢詩の碑が建立されている。 呉羽丘陵は、全長約22kmにわたる「呉羽山断層」の西側が持ち上がってできた丘陵である。そのため、丘陵の西側はゆるやかな斜面になっているのに対し、東側は急斜面となっている。呉羽山断層は活断層であり、将来はマグニチュード7を超える地震の発生が指摘されている。 呉羽丘陵によって富山平野は二分されており、かつては言葉や風俗の境界とされていた。呉羽丘陵よりも東側が呉東(ごとう)、西側が呉西(ごせい)と俗に呼ばれる(天気予報などでは「東部」「西部」と分けられる)。富山県内の多くの箇所から見え、かつ、放送局のある富山市中心部から近いことから、頂上部には各放送局の送信塔が並ぶ。 「富山」という地名の由来について、かつて越中国の国府のあった現在の高岡市から見て、呉羽丘陵の外側にあった事から外山(とやま)と呼ばれ、それが変化して富山になったという説がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「呉羽丘陵」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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