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気道感染(きどうかんせん)とは気道、呼吸器におこる感染症である。呼吸器感染症ともいう。気道感染を示す重要な徴候としては発熱、咳、痰といった症状である。ここでは一般診療でかかわる主な疾患、および発熱、咳、痰を起こす疾患の鑑別などを述べる。 == 気道感染とは == 発熱、咳、痰を起こす疾患というのはほとんどが気道感染。または呼吸器感染症である。気道とは鼻腔から肺胞までの区間をいい、声帯より上を上気道、声帯から下を下気道という。中耳、副鼻腔は気道と交通性があるため、広義の気道としてとらえられることが多い。胸膜炎、膿胸、肺膿瘍、心膜炎も多くの場合は気道感染に続発して起こることも知られている。気道感染のマネジメントの基本はまず、トリアージとして入院適応、隔離の必要性を検討し、感染症と疾患の特定、起炎菌の特定、治療の決定という流れで進む。 ;トリアージ 入院適応のある重症感染症か?これはバイタルサインや呼吸状態によって評価される場合が多い。また気道感染の場合は、空気感染するものが多く、隔離の必要性も考慮する。隔離が必要な疾患としてはインフルエンザ、麻疹、百日咳、結核、SARSなどが知られているが対応は明らかに異なる。結核ならば結核病床での入院となるが、インフルエンザならば感染のリスクの説明のみで帰宅できることが多い。これらは起炎菌が同定されるまでわからないため、咳や痰がある患者は否定されるまで感染症として扱い、疑わしきは隔離対象とするのが原則である。 ;感染症と疾患の特定 問診、身体所見、X線写真、心電図、採血、喀痰検査などが行われる。感染の部位診断としては可視域ならば視診、可視域でなければX線写真や理学的な所見を参考とする。特に疼痛部位とその性状は重要な情報となる。 ;起炎菌の同定 確定診断は培養による。しかし、迅速キットの普及、正確な部位診断によって予測が可能な場合が多い。 ;治療の選択 抗菌薬をはじめとする化学療法やドレナージといった治療を行う。院内発症の場合は施設により起炎菌、薬剤感受性が異なるためサーベイランスの情報が重要となってくる。抗菌薬や抗ウイルス薬が必要な疾患を以下に纏める。 ;;抗菌薬の適応となる気道感染 :A群β溶血性連鎖球菌とSTDによる咽頭炎、インフルエンザ、中耳炎、喉頭蓋炎、気管支炎(特にマイコプラズマ)、肺炎、肺化膿症、膿胸など ;;抗菌薬の適応とならない気道感染 :インフルエンザ以外の感冒、A群β溶血性連鎖球菌とSTD以外による咽頭炎、クループ、マイコプラズマ以外の気管支炎、胸膜炎、心膜炎など 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「気道感染」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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