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和寒中継局(わっさむちゅうけいきょく)は上川郡和寒町南丘(増子山北西高地)にある、NHK旭川放送局(総合テレビ・教育テレビ)と道内民放テレビ各局の中継局である。和寒町には当中継局のほか、町内西和地区に和寒西和中継局があるが、こちらについてもあわせて記述する。 ==概要== *旭川市旭山の基幹送信所(北海道放送(HBC)・札幌テレビ放送(STV)のアナログテレビは、東旭川送信所)からの電波を受けて、上川、名寄、上士別、温根別の各中継局への伝送の役目であるのと同時に、その先の上川北部・留萌北部・宗谷全域への放送波の受け渡しにも重要な役割を果たしている重要中継局である。 *地上デジタル放送の中継局はNHK旭川放送局が旭川送信所(旭山)と同時に2007年10月1日(当初は民放各局とともに2008年を予定していたがNHKのみ計画より1年前倒しされた)に開局し、民放各局もアナログ未開局だったTVh以外の各局が2008年11月10日、TVhは2012年10月30日にそれぞれ開局した。TVhは当中継局の試験放送が開始以前から和寒町の多くで旭川送信所からのデジタル波が直接波もしくは回折波により視聴可能〔旭川送信所の放送エリアに近接しているため。テレビ東京ホームページのメディアデータ内にあるTVhの放送エリア図では和寒町の全域も受信可能エリア内に含まれている。地上デジタル放送の公式なエリアは塩狩地区のみとなっている。参考までに旭山から和寒町内中心部までは直線距離で約30kmしか離れていない。〕であり、高利得アンテナ(多素子やパラスタック型)の使用で和寒中継局並みに高いアンテナレベルに達しているため、事実上アナログ波での難視聴状態からは完全に解消されていた。視聴できない場合は深川中継局波で受信する(和寒町の西和・福原地区のみ)。札幌送信所も2006年の地上デジタル放送開始当初は安定しない状態ながらも受信することができたが、旭川送信所のデジタル放送開始後は物理チャンネルがすべて重複するため受信は不可能となった(アナログ放送では感度が劣化しながらも受信できていた)。 *TVhの中継局は長らく設置されない状況が続いていたが、2012年10月に富良野地区〔上富良野中継局・富良野中継局同時開局を予定していたが、両中継局は和寒中継局に先立ち、すでに開局済み。〕〔2011年12月22日付の北海道新聞(朝刊)の道北版(名寄・士別版)「TVH、和寒に中継局。来年10月、3800世帯が受信可能に」より〕〔テレビ北海道 TVh中継局を整備へ 今秋開局予定 (広報わっさむ2012年2月号2ページ)2月2日UPされたPDFを当日閲覧。〕〔富良野市議会平成23年定例会会議録(17/23)及び(18/23) 2012年3月7日閲覧。〕とともに道北地方および上川総合振興局管内初のデジタル新局として開局した。(後述) *TVhの市町村別カバー世帯数では和寒町全世帯の1710世帯中、受信可能な世帯はアナログ710世帯・デジタル670世帯で全世帯の半数以下にとどまっているが、旭川送信所の電界強度が強い状態となっていることから、実際にはこれよりも多くの世帯で受信可能であると思われる。一方、隣接する剣淵町では全世帯の1400世帯中、アナログでは1290世帯、デジタルでは1220世帯と8割近くの世帯でTVhが受信可能とされている。ただ、2012年10月30日に和寒中継局が開局し、これに先立つ形で9月27日から試験放送を開始したため、市町村別カバー世帯は飛躍的に増えている。 *和寒町の朝日・東和・西和・福原・大成の各地区では一部の地域・世帯で地デジ難視対策衛星放送の対象地域になっているが、受信可能な放送局が地域により分かれており、朝日・東和・福原各地区の一部世帯ではTVhのキー局であるテレビ東京を含めて全放送局が受信可能対象となっているものの、西和・大成各地区の一部世帯ではテレビ東京だけが受信不可能対象となっている。 *和寒町内の一部地域でも高利得アンテナ(多素子やパラスタック型)使用により旭川送信所からの民放各局のデジタル波が視聴可能になっている(NHK旭川放送局の旭山送信所も受信できなくはないが、電界強度が強い和寒中継局が優先される上、同じ放送局名であるため枝番はつかず、受信機に同じ放送局名が複数メモリーされることはない。但し、ワンセグなど一部機種では同じ放送局名であっても旭川送信所と和寒中継局双方のメモリーが記憶される場合がある)。 *和寒中継局の受信エリアは和寒町(西和・福原地区を除く)、剣淵町のほぼ全域と、士別市の一部地域(西側)となっている。UHF送信アンテナは北側に指向性を持たせているが、南側の比布町、鷹栖町、旭川市のごく一部地域でも高利得UHFアンテナで受信できることもある。一部地域を旭川送信所(主に塩狩地区)、名寄中継局(主に北原地区)、上士別中継局でカバーする。また、エリアから外れる士別市の半数以上(主に中心部)の地域と名寄市のごく一部の地域でも高利得UHFアンテナで受信できることもある。 *和寒中継局の受信エリア内でも町内の朝日地区のごく一部ではすぐ近くに障害となる山がそびえており、同中継局の受信が不可能となっている(受信できても実用的に視聴できる状態になっていない)ため、名寄中継局(一部旭川送信所)の電波を受信している世帯もある。 *当中継局には上川中継局への伝送のためにグリッドパラボラの送信アンテナが設置されている(UHF送信アンテナが北方向に指向性を持たせているため)。 *和寒西和中継局の受信エリアは和寒町の西和・福原地区の全域となっている。一部地域を旭川送信所・深川中継局でカバーする。 *FMラジオの送信所は設置されておらず、旭川送信所または名寄中継局の電波を受信するが、外部のFMアンテナを使用しないと受信しにくいことがある(町内でも携帯ラジオやコンポ付属のワイヤーアンテナだけではノイズが入るか聴取困難となる場合が多い)。また、高性能FMアンテナ、カーラジオの使用によっては多少のノイズはあるものの旭川シティネットワーク(FMりべーる)、エフエムなよろ(Airてっし)、中頓別町の知駒中継局や札幌送信所のFM放送が受信できることもある(和寒中継局の設置場所付近である山頂周辺では手持ちの携帯ラジオの付属アンテナのみで前述のいずれの送信所もFMラジオが良好に受信可能)。 *和寒中継局の周辺にはNTTドコモなどの携帯電話基地局も置かれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「和寒中継局」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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