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和田堰(わだせぎ)は、長野県松本市を流れる灌漑用の用水路。梓川から取水している。 水流量は多く、長野県道25号と交差する辺りで川幅10メートルを超す。この用水路の灌漑水は、同市の波田下の段から、和田、新村、神林、島立、島内に至る約2700haの水田を潤している。成立は古く、10世紀初頭(平安中期)を示唆する郷土史家の説もある〔あずさ書店編集部『幻の大寺院 若沢寺を読みとく』あずさ書店、2010年9月、ISBN9784900354678、43ページ〕。 ==概要== 堰(せき)は一般に、水をせき止めて用水を取り入れる目的で河川や湖沼に設けられる構造物や、水路の水位・流量を調節するために造った構造物を指す。また、そこから取り入れた用水を流すために人工的に造った用水路のことを言い、この場合には「せぎ」と読む。和田堰もその1つである。 アルピコ交通上高地線とは、分岐した水路の2本が三溝駅東方約200mで直交している(川幅は狭い)。この辺りでは、周囲の土地よりも堤防の方が2mほど高い人工の天井川になっている。造られた平安時代における測量技術・土木技術の高さを示すものである。 同じ波田地区内には、他に波田堰・黒川堰の2つがある。長野県道25号塩尻鍋割穂高線と交差する辺りでは、和田堰は最下段の河岸段丘の下で梓川と同じ高さにある。しかし、波田堰は下から3つめの河岸段丘を掘り通す高さに造られている。黒川堰は、山の中を通り、上波田寺山において山麓に出て、さらに山麓を掘り通すように造られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「和田堰」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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