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和英辞典 : ミニ英和和英辞書
和英辞典[わえいじてん]
(n) Japanese-English dictionary
===========================
: [わ]
 【名詞】 1. (1) sum 2. (2) harmony 3. peace 
和英 : [わえい]
 【名詞】 1. Japanese-English 
和英辞典 : [わえいじてん]
 (n) Japanese-English dictionary
辞典 : [じてん]
 【名詞】 1. dictionary 
: [のり]
 【名詞】 1. rule 2. law
和英辞典 : ウィキペディア日本語版
和英辞典[わえいじてん]
和英辞典(わえいじてん)は、日本語英語で理解する辞典である。用例は日本語用例を英語で解説する。言語が異なると単語表現は一対一で対応するものではなく、概念に文化的背景があるために用例や解説が必要となる。成立からみると、英和辞典欧米の辞典の邦訳を基礎に日本人の英語学習上の改善を加えながら発達してきたが、和英辞典は幕末における当時の英語ネイティブ話者による〔詳しくは、当時の英語ネイティブ話者が一般的な教養教育として受けた、羅文法・英文法に基づいた。(金子弘 (2003) pp.A52-53)〕日本語と日本語文法の解析から始まり、徐々に語彙を伸ばし、日本人向けの英語による「日本語表現辞典」にまで発達を遂げてきた。
そして、英語が各言語間をつなぐコミュニケーションの中間言語の役割を果たすようになってきた今日、より良い「日本語-英語(和英)辞典」が望まれる。
== 歴史 ==

=== 最初の和英辞典 ===

日本最初の和英辞典は1867年慶應3年)に横浜で出版された、美国平文(アメリカジェームス・カーティス・ヘボン)編集による『和英語林集成』である。和英20772語と英和10030語を、アルファベット順のローマ字の見出しに片仮名表記と漢字表記を添え、品詞を明示し、英語による語釈を加えた上で、用例と同義語を記した。
ヘボンは幕府洋学調所に印刷を打診したが、未だ印刷技術や資源が十分でなく、やむなく上海の美華書院 (American Presbyterian Press) に原稿を運び、印刷した〔「平文氏の本書を成す、其の印刷を開成所に諮りしに、浩澣の故を以て、目処たたず。終に支那上海に渡りてその出版を完了せり。」石井研堂『明治事物起源』明治44年〕。片仮名と平仮名及び日本の漢字の活字は、同行した岸田吟香の書による。印刷費は約1万ドル、紙は英国製で2千ドルかかったため、販売価格は約20両と言われている。日本語を初めて横組みした出版物でもあり〔「野馬臺が欧文ならば蟹が這ひ 浮萍」石井研堂の同上書〕、明治30年頃まで他の辞典を寄せ付けないほどの影響力を持った。ヘボンは後に聖書を日本語に翻訳しており、そのためにも日本語を学習する必要があった。出来上がったこの辞典は聖書翻訳のためのものに留まらず、広く一般の用を目的に売り出され、日本を世界に広く開いたといえる。また、同時にロンドンでも発売され、初めての近代日本語辞典として列国が使用した。〔
1872年明治5年)には、和英22949語と英和14266語を収録し、政治的・社会的な変化と西洋科学・文学・制度の導入を反映した第2版が出た。Introductionでの日本語概説と日本文法を大幅に増加している。この編纂には奥野昌綱が協力した。〔1877年(明治10年)発行の日本初の和独辞典『和獨對譯字林』(ルドルフ・レーマン)は、このヘボン辞書第2版の独訳である。
1886年(明治19年)には第3版が出る。和英35618語、英和15697語と、新しい時代の語彙とともに、古事記万葉集などから古語も収録した。現代語の発音に近いローマ字綴りとし、これがヘボン式(標準式)ローマ字と呼ばれるものである。日本人は高橋五郎が編集に協力した。〔
ヘボンは編纂に当たって、江戸末期の諸文献にあたり、医者として接した様々な身分の日本人と接し、どの発音がもっとも正式かと生きた日本語の収集に当たっているため、この辞典は当時の日本語を反映する資料として重要なものとなっている。このため、現代でも小学館日本国語大辞典』や新潮社『新潮現代国語辞典』には、ヘボン語彙とヘボンの用例が掲載されている。金田一春彦によれば、高橋五郎の『和漢雅俗いろは辞典』や大槻文彦の『言海』などの近代的国語辞典に影響を与えているという〔「国語辞典の歩み」『日本の辞書の歩み』辞典協会、1996年〕。
『和英語林集成』は明治学院大学図書館が2006年3月、デジタルアーカイブを作り、原稿から各版・縮約版・偽版までを比較検索できるシステムを公開している〔明治学院大学図書館『和英語林集成』デジタルアーカイブス 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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