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哲学飛将碁(てつがくとびしょうご)は、明治時代に井上円了が考案したチェッカーに似たボードゲーム〔東洋大学(創立者・井上円了)が所蔵し東洋大学井上円了記念博物館で展示されている(2011年12月21日現在)。〕。従来の囲碁・将棋は勝負が決するまでに時間がかかるため忙しい時代にはそぐわないとして、競技時間が短く、さらに哲学の教育にも役立つゲームを、囲碁と将棋のルールを折衷して開発したとされている〔丸山(1890)。このページのルールはすべてこの文献に基づいて記載している。〕。現代のイギリス式チェッカーのルールと似ていて、異なる点は、将棋と同じ縦横9マスであることと、将棋の玉将と同じように取られたら負ける駒(主票)がある〔玉将に相当する駒を持つチェッカーと似たゲームには、タコツボがある。〕、という2点だけである。二人零和有限確定完全情報ゲームである。 == ルール == === 道具 === * 縦横9マスの盤面に、斜線の升目が市松模様で並んだ盤面〔このゲームは論争をモチーフとしているため、論争の場となる盤面を論壇(あるいは単に「壇」)と呼ぶ。〕を用いる。駒は斜線のマス目に置く。 * 黒白2種類の駒(票)をそれぞれ14個ずつ用い、黒派と白派で争う。黒派は黒い文字が書かれている駒を、白派は白い文字が書かれている駒を用いる。黒と白それぞれ、大きな駒(主票)を1個と小さな駒(属票)を13個用いる〔玉将を主票とし、歩と香車を属票とすることで、将棋盤と駒を使って対戦することができる。ただし、哲学教育の意義は失われる。〕。 * 黒の属票には「唯物」、白の属票には「唯心」と書かれている〔考案者の井上円了は哲学者・教育家であり、哲学の教育を目的として、駒の名前に哲学の用語を用いた。難解な哲学を大衆に分かりやすく広める活動の一環であった。唯物論と唯心論の論客が論争を繰り広げる様子をゲームとし、ゲームの勝敗は論争の勝敗を意味する。〕。唯物と唯心の裏面には、それぞれ「理」と書かれている。主票には「理想」と書かれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「哲学飛将碁」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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