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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 唇音 : [しんおん] (n) labial sound ・ 音 : [おと, ね] 1. (n,n-suf) sound 2. note ・ 後 : [のち] 1. (n,adj-no) afterwards 2. since then 3. in the future ・ 後退 : [こうたい] 1. (n,vs) retreat 2. backspace (BS)
唇音退化(しんおんたいか、英語:Labial weakening)とは、音韻上の現象のひとつで、 や などの唇音が、より“緩い”音である摩擦音 や などへと“退化”(子音弱化)すること。いろいろな言語に見られる。 ==日本語の唇音退化== 日本語の唇音である「ハ行」音をめぐって起きてきた変化は、やはり子音弱化の過程であったと概観することができる。その過程はおおむね以下のようなものであった。 #定説により、日本語ハ行の子音は当初 〔このアスタリスク( *)については、 *#言語学を参照のこと。〕 であった可能性が高いとされる。奈良時代頃までにはこれが摩擦音 (ファフィフフェフォのような音)へと変化していた。 #中古期にはハ行転呼と呼ばれる大きな変化があり、語頭以外(語中および語尾)のハ行子音 に弱化が起こって、 をもつワ行音へと合流した。 #続いて、ワ行のうち、鎌倉時代には「ヰ、ヱ」 wi, we が、江戸時代初期には「ヲ」 wo が唇音を失い、「イ、エ、オ」 i, e, o へと合流した〔また、類例として合拗音の退化(クヮ: kwa > ka など)もあった。〕。 → 詳細についてはゐ ゑ をの各項を参照。 #最後に、近世に入る頃、語頭に残っていた 音にも(フ音以外に)変化が生じて、一般に (ハ、ヒ、フ、ヘ、ホ)と記述されるような、現在の音形に近い形が誕生した。 以下に一例を示し、以上の変化を通観してみる。 *花 : ハナ ( 上古 *pana > 奈良時代~江戸時代初期 ɸana > 江戸時代中期~ hana ) *貝 : カヒ > カイ ( 上古 *kapi > 奈良時代~平安時代 *kaɸi > 平安時代~鎌倉時代 *kawi > 鎌倉時代後期~ kai ) 各時代の詳細については上代日本語や中古日本語の各項目、また半濁音、ハ行転呼、日葡辞書などの各項目をそれぞれ参照されたい。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「唇音退化」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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