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からかさ小僧(からかさこぞう、唐傘小僧)は日本の妖怪の一種で、傘(からかさ)の妖怪。から傘おばけ、傘おばけ〔、傘化け(かさばけ)、一本足(いっぽんあし)〔、からかさ一本足(からかさいっぽんあし)〔、おばけかさなどとも呼ばれる。 江戸時代以後に作られた草双紙やおもちゃ絵、かるた(『お化けかるた』など)歌舞伎に姿が見られるほか、明治・大正時代以後も玩具や子供向けの妖怪関連の書籍、お化け屋敷の演出、映画などに見られる。 == 概要 == 一つ目の付いた傘が一本足で飛び跳ねる姿が一般的に描写される。傘から2本の腕が伸びていることや、目が2つのこともあり〔、長い舌を伸ばしていることもある〔。2本足で描かれている例もある(狩野宴信『百鬼夜行図巻』〔など)。 古いものは室町時代の絵巻物『百鬼夜行絵巻』にも見られるが、同絵巻での傘の妖怪は、たたんだ傘を頭部に頂いた人型の妖怪である(付喪神の項目の画像を参照)。 一つ目・一本足という妖怪の姿は江戸時代以降の絵画に見られ、江戸時代から大正時代にかけてのお化けかるたの絵札にも、一本足の姿が多く見られる〔。歌舞伎舞踊では一本足の姿に役者が扮装して踊ることが行われ(顔は普通に傘の中から出している)、江戸時代後期には変化舞踊『松朝扇うつし絵』(1857年9月 中村座)に一本足〔『続歌舞伎年代記』広谷国書刊行会 1925年 716頁〕、明治時代にも『闇梅百物語』(河竹新七、1900年)に傘一本足という役名で登場している〔渥美清太郎 編『日本戯曲全集 歌舞伎篇 河竹新七及竹柴其水集』春陽堂 1929年 323頁「闇梅百物語」〕。安政年間に出版された絵双六『百種怪談妖物双六』(歌川芳員、1858年)にも「鷺淵の一本足」(さぎふちのいっぽんあし)の名で一つ目・一本足の姿が描かれている。 明治から昭和にかけては、印刷物によって享受されたり、お化け屋敷の出し物として使われたり〔〔、漫画やアニメ〔、妖怪を題材とした映画などのキャラクターとしても多用された〔。室町時代以後、『百鬼夜行絵巻』に数多くの無生物・器物の妖怪が登場している中、著名な妖怪として伝えられているのは傘の妖怪のみと見られており、器物の妖怪の中で最も知られたものであるともいえる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「からかさ小僧」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Kasa-obake 」があります。 スポンサード リンク
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