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唱導 : ミニ英和和英辞書
唱導[しょうどう]
1. (n,vs) leading 2. converting someone to Buddhism 3. advocacy唱導 : [しょうどう]
  1. (n,vs) leading 2. converting someone to Buddhism 3. advocacy
唱導 : ウィキペディア日本語版
唱導[しょうどう]
唱導(しょうどう)は、 仏法を説いて衆生を導く語りものであり、数ある日本話芸にとって、その源流のひとつでもある〔釈(2011)pp.9-14〕〔吉川(1990)p.40〕。日本史上では、とくに中世において大きな展開を遂げた〔〔。唱導はまた「唱道」とも表記し、「演説」「説法」「説教」「法説」「法談」「講義」など様々に呼称される〔〔五来(1988)pp.484-485〕。本来的には、唱導ないし説経とは仏教経典を講じ教義を説くことであって、それ自体は文学でも芸能でもなかったが、文字の読み書きのできない庶民への教化という契機から音韻抑揚をともなうようになったものである〔荒木「解説・解題」(1973)pp.313-317〕。それはまた、比喩因縁など文学方面の関心を強めることにもつながり、これを「唱導文学」と称する〔。
唱導は、古代中国においても盛んで、ことに東晋代の高僧で仏教の中国化に功のあった廬山慧遠はその達人であったといわれる〔。
== 日本における唱導 ==

=== 概要 ===
日本古代の教化僧はよく唱導をおこなった。狭義の「説教」では、仏教の教理を説いたが、それは当初、仏典の意味するところを解説する、現代でいうところの法話であった〔。それに対して、広義の「説教」に属する「唱導」は音韻に抑揚とメロディともない、経典の趣旨を取り出して比喩や因縁話を用いて語ることで人びとを仏教信仰に導いたのである〔。
唱導は、日本仏教において独特の発展を遂げたが、ことに浄土教系の仏教においては布教の要とでもいうべき重要な位置を占めた〔。ある種の宗教体験を特に重んじる密教と比較して、浄土門の教義は「語る」「聞く」「共振する」「場を感じる」などの宗教性を重んじたことから、言語に依存する度合いが高かったためと考えられる〔。そしてまた、信仰の大衆化を進める立場からは、修学僧が法理を講釈するというスタイルではなく、平易な話題を中心に、一定の旋律をともないながら、聴き手の宗教心に直接はたらきかけるようなスタイルが工夫されていった〔。こうして唱導の技法は、平安時代末期ころから次第に確立されていった〔。
唱導において節や抑揚をつけるという演出は、話し手と聴き手とのあいだに共振現象が生まれる場を創出させるための工夫でもあった〔。こうした営為は、他の宗教でも数多くみられる〔〔メロディーや抑揚をともないつつ教義や理念を語って伝道したり、を讃え、聖典を読誦したりという取り組みは、キリスト教イスラーム教ヒンドゥー教など世界の主要宗教でも広くに認められる。〕。仏教においても、最初期の段階から「祇夜(偈頌)」や「伽陀」などは節や抑揚をつけて読誦されていた〔〔「祇夜(偈頌)」は仏教の教説を韻文にした部分であり、「伽陀」は韻文として独立させたものである。釈(2011)p.10〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「唱導」の詳細全文を読む




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