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善星 : ミニ英和和英辞書
善星[ぜんしょうびく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ぜん]
 【名詞】 1. good 2. goodness 3. right 4. virtue 
: [ほし]
 【名詞】 1. star 

善星 : ウィキペディア日本語版
善星[ぜんしょうびく]
善星比丘(ぜんしょうびく、サンスクリット語:Sunakssatra パーリ語:Sunakkhatta スナカッタ 音写:修那刹帝羅、須那呵多、須那察多など他、他訳:善宿、好不害など)は、かつて釈迦仏の弟子だった人。また一説に釈迦仏の実子とも言われる。四禅定を得たが、それを最高の境涯と思い込み涅槃の境涯を否定したので、四禅比丘とも称される。また仏に違背したので阿鼻地獄に堕したといわれる。彼の伝記は南伝と北伝とでは差異があるが、仏に違背した退転者とするのは一致している。

== 人物 ==
テーラガータ1018偈の註によると、ヴェーサリーの離車(リッチャヴィ)族でクシャトリア出身とする。ある期間、仏の侍者だったという。毘尼母経5にも払子(ほっす)で仏を煽ぐ侍者の一人とある。處處経には仏が太子時の嫡子とし、出家して侍者となり8年仕えたとあるが、ディーガ・ニカーヤ6には、3年間従ったとされる。
なお、彼を仏の実子とする説には、釈迦が太子たりし時に妃が三人いて、それぞれ子を一子ずつもうけ、みな後に仏弟子となったといわれる。すなわち以下の通りになる。
#第一妃瞿夷との間に優波摩那(ウパマナ)を生む
#第二妃耶輸陀羅との間に羅ご羅(ラゴーラ)を生む
#第三妃鹿野との間に善星(スナカッタ)を生む
これは、法華玄賛1に「又経云。仏有三子。一善星。二優婆摩耶。三羅睺羅。故涅槃云。善星比丘菩薩在家之子」とあり、日寛の題目抄文段にも、「一、善星比丘等文。この下は解を簡んで信を嘆ずるなり。「善星比丘」は仏の菩薩の時の御子なり。仏に三子あり。第一は善星比丘。即ちこれ第三の夫人、釈長者の女鹿野が子なり。第二は優婆摩耶。即ちこれ第一の夫人、水光長者の女瞿夷の子なり。第三は羅睺羅。即ちこれ第二の夫人、移施長者の女耶輸の子なり。これはこれ善悪無記を表するなり。故に善星は羅云の庶兄なり。善星を生ずる時、鹿野は猶妾の如し。故に涅槃の会●に「羅云の庶兄」というなり。これ則ち年、羅云より長ずる故に兄というなり」と著されている。
しかし、善星を仏の実子とするのは、北伝(大乗)仏教の経典・文献にのみ見られる説であり、南伝(上座部)仏教の文献などには見当たらないとされる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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