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嚮導艦(きょうどうかん、Flotilla leader)は、駆逐艦隊を指揮する旗艦。小型巡洋艦あるいは大型駆逐艦がその任に当たり、駆逐艦の場合は嚮導駆逐艦(きょうどうくちくかん、Destroyer leader)とのように呼ばれる。 == 概要 == 嚮導艦は作戦室や無線室など艦隊指揮官用の旗艦設備を持ち、艦隊の指揮が行えるようになっていた。艦隊の旗艦任務は従来軽巡洋艦が担当していたが、1900年代初めに新たな設計の駆逐艦が増え艦隊の巡航速度が上昇すると従来の巡洋艦では艦隊の速度の歩調を合わせることができなくなり始め、嚮導艦として大型の駆逐艦が建造され、指揮任務を担うようになっていく。 駆逐艦が対水雷艇任務のみではなく多種の目的に使用されるようになり、通信技術の進歩で艦隊指揮能力も向上するようになると、全ての駆逐艦が艦隊指揮能力を持てるようになり専門の駆逐艦隊指揮艦の必要性は減少した。イギリス海軍で最後に建造された専門の嚮導駆逐艦は1936年のイングルフィールド(''HMS Inglefield'', D02)であった。その後の嚮導艦は姉妹艦と同じ設計が使用されるようになった。イギリス海軍では嚮導艦およびその指揮官は「キャプテン (D) 」(''Captain (D)'')と呼ばれ、その煙突に色の帯が塗装され識別された。 一方、アメリカ海軍においては、1950年代、従来の巡洋艦と駆逐艦との間を埋める中等(Mid-Mix)コンセプト艦として嚮導駆逐艦の整備が開始された。アメリカ海軍において嚮導駆逐艦は''フリゲート''と通称されており、新しい強力な対潜・水測兵装や、新しいテクノロジーである艦対空ミサイルを搭載して、空母戦闘群を構成する戦闘艦、あるいは水上戦闘群の旗艦として行動するように構想された。初期に建造されたものは対潜任務に主眼をおいたもの(DL)であったが、1960年に就役を開始したファラガット級およびそれ以後に建造された艦では艦隊防空ミサイルを搭載して防空艦となったミサイル・フリゲート(DLG)とされた。ただし1975年の種別方法変更に伴って嚮導駆逐艦の名称は消滅し、嚮導駆逐艦に種別されていた艦はその大きさに従って、ミッチャー級とファラガット級は駆逐艦、それ以外の艦(リーヒ級、ベインブリッジ、ベルナップ級、トラクスタン、カリフォルニア級、バージニア級)は巡洋艦に変更された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「嚮導艦」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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