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『四丁目の夕日』(よんちょうめのゆうひ)は、『ガロ』1985年7月号から1986年7月号まで連載された山野一による日本の漫画作品。 山野一の初期の代表作ともいえる一冊で初の連載作品。不幸が不幸を呼ぶ工場労働者の悲惨な環境と人間の負の部分を嫌というほどに見せ付ける描写は圧巻。 青林堂より1986年12月に単行本化されたが、現在も入手出来るのは扶桑社による文庫版のみである。 ==概要== 町工場経営者の息子である高校生を中心として下町の懐かしい風景の中に潜む格差、貧困、家族の絆や友情の崩壊といった悲劇を漫画史上に残る過激な表現を織り交ぜて執拗に描き、人間を狂気に至らしめる「不幸のどん底」を滑稽さの混じった入念な表現で余すことなく徹底的に描き切った。漫画評論家の枡野浩一は「読むと心が傷つくように感動する素晴らしい漫画だと思います」と扶桑社版の帯に推薦文を寄稿しており、特殊漫画家の根本敬は山野の描き出す不幸のどん底を「逆に大乗仏教的ですらある」と評価している。 山野によると本作を描いた頃は、家賃2万風呂なし共同便所の殺風景な四畳半アパートでガスも電話も止められ、荒廃した生活を送っていたと述べており、その窮乏した生活環境で生まれた作品が本作であるという。連載当時はバブル前夜であり金余りの世相にありながら、連載中は青林堂の経営上の問題が原因で原稿料が全く支払われず、本作を連載していた『ガロ』も部数を実売3000部台にまで落とし、青林堂は材木店倉庫の二階を間借りして細々と営業する経営難を経験している。 単行本のキャッチコピーは“これでもか、これでもか、これでどうだの人情話が濃密に詰まった長編ヒューマンほのぼのドラマスペシャル”と滑稽さを交えた皮肉なものとなっている。 本作は現在でも「トラウマ漫画」の王道作品として、カルト的な人気があり、読者の心をえぐり続けている。タイトルは西岸良平の「三丁目の夕日」のパロディであり、そのため「三丁目」と間違えて「四丁目」を読んでしまった“被害者”も少なからず存在する。 連載終了後、山野は『ガロ』のインタビューで救い様のない「不幸のどん底」を描く事に関して「惨めな境遇にある者が幸福になるなんて絶対に許せないですよね。正しくないですよ。僕は正しい漫画を描いているのにな。理不尽な差別を受けて、皆から嫌われ蔑まれている者が爽やかな幸福を手に入れるなんて誰も納得しませんよ。運命からは逃れられない。」と述べている〔『月刊漫画ガロ』1992年6月号「ねこぢる特集」〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「四丁目の夕日」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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