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四住処()は仏教で説かれる四つの住処。四処、四功徳処(『十住毘婆沙論』)とも呼ばれる。 長部『等誦経』、中部『界分別経』や『集異門足論』等で説かれ、龍樹作とされる『十住毘婆沙論』、『大智度論』、『菩提資糧論』等にも四住処への注釈が見られる。 *慧住処(, 慧処) - 漏尽通の成就。 *諦住処(, 諦処) - 不動解脱の成就。 *捨住処(, 捨処) - 一切の依拠すべき対象を捨て去ること。 *寂止住処(, 滅処) - 貪・瞋・痴を残らず断ずること。 == 大乗論師による言及 == 『菩提資糧論』によれば、一切の悟りへの資糧は四住処に包摂される。〔「復有余師意 諸覚資糧者 実捨及寂智 四処之所摂」(菩提資糧論)〕 さらに自在比丘の注釈によると、各項目に以下のように六波羅蜜が相応する。 *諦処 - 真実(satya)は不虚誑を特徴とする故に、戒であり、戒波羅蜜に相応する。 *捨処 - 捨(tyāga)とは捨施である故に、布施波羅蜜に相応する。 *滅処 - 寂止(upaśama)とは心が濁らないことであり、好ましいことや好ましくないことにかき乱されないことであるため、忍辱波羅蜜と禅定波羅蜜に相応する。 *慧処 - 智慧(prajñā)は智慧波羅蜜であり、また精進波羅蜜である。 徳一の『真言宗未決文』にも「およそ菩薩には無量の行があるけれども、すべては六波羅蜜に収められ、四つ(の処)に収められる」〔「凡菩薩雖無量行、総摂六度、四摂悉尽」(真言宗未決文)〕と説かれる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「四住処」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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