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四元素(よんげんそ )説は、この世界の物質は、火・空気(もしくは風)〔『ユーナニ医学入門 イブン・シーナーの「医学規範」への誘い』 サイード・パリッシュ・サーバッジュー(著)ベースボールマガジン社(1997年)〕・水・土の4つの元素から構成されるとする思想である。四元素は、日本語では四大元素、四大、四元、四原質ともよばれる。古代ギリシア・ローマ、イスラーム世界、および18~19世紀頃までのヨーロッパで支持された。古代インドにも同様の考え方が見られる。中国の五行説と類比されることも多い〔ただし風水研究家デレク・ウォルターズの指摘するところでは、中国の五行は西洋の四元素説とは異なる図式を示しており、地(土)・火・水が共通している以外に両者の類似点はほとんどないという(デレク・ウォルターズ 『必携風水学』 荒俣宏監訳、角川書店〈角川文庫ソフィア〉、1997年、44頁)。〕。 エンペドクレスの説がよく知られるが、アラビア・ヨーロッパの西洋文化圏で広く支持されたのはアリストテレスの説であり、四元素を成さしめる「熱・冷・湿・乾」の4つの性質を重視するため、四性質説ともいわれる。4つの元素は、土や水など、実際にその名でよばれている具体物を指すわけではなく、物質の状態であり、様相であり〔『錬金術』 セルジュ・ユタン(著), 有田忠郎 白水社(1978年)〕、それぞれの物質を支える基盤のようなものだとされた〔『図解 錬金術』 草野巧(著) 新紀元社(2008年)〕。 == 歴史 == === エンペドクレス以前 === 古代ギリシャの哲学者の間で、万物の根源、原初的要素として「アルケー〔古代ギリシア哲学ミレトス派タレス アルケー 山田哲也 Webで読む西洋哲学史&sakusaku動画まとめ〕」が用いられた。この意味ではじめて「アルケー」を用いたのは、アナクシマンドロスとされている。タレースは、アルケーは水であるとし、アナクシメネスは空気、クセノパネスは土、ヘラクレイトスは火であるとした〔水の科学史 国際基督教大学名誉教授 吉野輝雄〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「四元素」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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