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四手網(よつであみ)は、四角形の袋状の網の上に、餌で魚などをおびき寄せ、網の上に集めて引き上げる漁具である〔長棟暉友 『最新漁労学 』 厚生閣、1932年、140–141頁。〕。敷き網の一種である〔。もっとも、タモ網のように、そのまま水中に突っ込んですくいあげることもできる。 網の底面は正方形で、たいていは小型のものである〔。蓋のない箱の側面のひとつを取り去った、塵取りのような形状をしている。網の底面は正方形であり、各辺は肩幅より多少広い程度で、縦辺の高さは手のひらほどである。各縦辺には腕の長さくらいの細長い竹片が取り付けられており、それらを弧状に曲げ、十字に交差させてプラスチック製のパイプなどで固定されている。あるいは別の形として、四角い袋状の四隅に細長い竹片または木片を取り付け、それらを弧状に曲げ、十字に交差させて固定されているものもある〔。水中から引き上げるための紐がつけられている。主に水深の浅い場所で用いられ、石などを錘として沈め、コイ、フナ、ウナギ、エビや雑魚などを捕獲する〔。 江戸時代、佃島の漁師は四手網で白魚を捕った〔中江克己 『「お江戸」の素朴な大疑問』 2005年、PHP研究所、79頁。〕。紀元前の中国の書物『荘子』に魚を捕らえる道具「罾(そう)」として記述がある〔天随久保 『荘子新釈 』 博文館、1910年、51ページ。〕。 ファイル:Carrelet port Rivedoux.jpg|四手網の例。 ファイル:COLLECTIE TROPENMUSEUM Vissers met kruisnetten in de Bima-baai of Sape-baai TMnr 10029678.jpg|インドネシアの四手網漁。 ファイル:Quiberon - bateau peche.jpg|漁船に装備された例。 == 観光漁業としての四手網 == 岸等に設置された四手網を観光漁業として用いる例もある。現在でも岡山県の児島湾沿岸〔http://www.jalan.net/kankou/330000/330200/spt_33201cb3530080157/〕〔http://d.hatena.ne.jp/kiyokura/20121208/p1〕や鳥取県の東郷湖〔http://www.jalan.net/kankou/310000/310500/spt_31363ai2240120225/〕などで行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「四手網」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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