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osmium tetroxide =========================== ・ 四 : [よん] 1. (num) four ・ 酸 : [さん] 【名詞】 1. acid ・ 酸化 : [さんか] 1. (n,vs) oxidation ・ 化 : [か] (suf) action of making something ・ オスミウム : [おすみうむ] (n) osmium (Os), (n) osmium (Os)
酸化オスミウム(VIII)(さんかオスミウム はち、)または四酸化オスミウム(しさんかオスミウム、)は、化学式が OsO4 と表されるオスミウムの酸化物である。分子量254.2、融点42 、沸点129.7 。CAS登録番号は 。 == 性質 == 無色から淡黄色の固体で、オスミウムを加熱すると容易に生じる。沸点より低い温度でも気化・昇華しやすく、特有の刺激臭を持つ。加熱すると分解し、オスミウムと酸素を生じる。 強酸化剤であり、可燃性や還元性の物質と反応する。毒性が強く、吸い込んだり皮膚に触れると危険。特に目の粘膜に対して危険性が高い。しかし、酸化オスミウム(VIII)をポリスチレンやABS樹脂でマイクロカプセル化することで、気化と溶出が無く安全に扱えるオスミウム酸化剤が開発され、試薬会社からも発売されている。 水溶液中では僅かに酸性を示すが、これは以下の様にルイス酸としての平衡が存在し、過オスミウム酸イオンを生成するためである。 : , 水酸化カリウムと反応させると、過オスミウム酸カリウム K2 を生成する。 化学工業で反応速度を速める触媒としての用途がある。放射性物質と異なり、環境中にまき散らされても、除去はそれほど難しくない。 == 有機合成における応用 == 有機合成分野において酸化オスミウム(VIII)は、アルケンを 1,2-ジオールへと変換する重要な酸化剤として用いられる。機構としては炭素-炭素二重結合に対して酸化オスミウム(VIII)がシス付加して6価の環状オスミウム酸エステルを生じ、これが加水分解されてジオールを生ずると考えられている。この反応は入手容易な官能基であるオレフィンから不斉点2つを一挙に導入することができ、ジオールはさらに他の官能基へと変換することも容易であるため、有機合成上重要である。 普通に反応を行うと酸化オスミウム(VIII)はオレフィンに対して等モル量が必要であるが、再酸化剤を反応系に加えてやると6価のオスミウム酸が8価の酸化オスミウム(VIII)に酸化されるので、危険なオスミウム試薬の使用量を触媒量に減らすことができる。再酸化剤としては ''N''-メチルモルホリン-''N''-オキシド (Upjohn法)、過酸化水素、フェリシアン化カリウムなどが用いられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「酸化オスミウム(VIII)」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Osmium tetroxide 」があります。
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