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四重人格(よんじゅうじんかく) - ''Quadrophenia'' は、イギリスのロックバンド、ザ・フーの6作目にあたるスタジオ・アルバム。1973年10月にリリースされた。全英、全米共に最高位2位〔〔。『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』に於いて、267位にランクイン〔500 Greatest Albums of All Time: The Who, 'Quadrophenia' | Rolling Stone 〕。 作詞・作曲は全てギタリストのピート・タウンゼントによる。 == 解説 == 1969年発表の『トミー』以来となる、ロック・オペラ・アルバムである。2枚組の大作でありながら、イギリス、アメリカ共にチャートの2位につける大ヒットとなった。サウンド面では前作『フーズ・ネクスト』で初めて導入したシンセサイザーをさらに多用し、前作以上に複雑で色彩豊かな音造りになっている。ザ・フーではそれまでもピート・タウンゼントが1番多くの楽曲を製作してきたが、全曲タウンゼントの曲で占められているオリジナル・アルバムは本作が唯一である。このため、1stアルバム『マイ・ジェネレーション』以来、ジョン・エントウィッスルが提供した曲やリード・ヴォーカルをとる曲がなくなっている。代わりにキース・ムーンが「ベル・ボーイ」で珍しくリード・ヴォーカルをとった。アルバムからは「5:15(5時15分)」がイギリスで、「愛の支配」と「リアル・ミー」がアメリカでシングルカットされた。 物語の舞台は1960年代中期のロンドン、モッズ少年のジミーの多重人格と精神的な葛藤を軸に展開される。『トミー』や頓挫した『ライフハウス』と異なり、自分達のルーツを題材にしているが、タウンゼントによればこれは自叙伝ではなく、ザ・フーの歴史がメンバーではなく観客によって作られてきた事を示しているという。また、主人公ジミーを支配する4つの人格は、それぞれザ・フーのメンバー4人の人格を割り振ったものである〔レコード・コレクターズ増刊『ザ・フー アルティミット・ガイド』(2004年)101頁。〕。収録曲中4曲は、メンバー4人を反映するテーマ曲となっている。「ヘルプレス・ダンサー」はロジャー・ダルトリーの、「ベル・ボーイ」はムーンの、「ドクター・ジミー」はエントウィッスルの、そして「愛の支配」はタウンゼントのテーマである。なお、タウンゼントが1985年に上梓した小説『四重人格(原題:Horse's Neck)』は、本作とは直接の関連性はない。 本作も『トミー』同様、歌詞を追うだけでは物語の内容が把握しづらいが、本作ではタウンゼントによるライナーノーツと物語の内容を補完した44ページにわたる写真集が付属されている。だが、やはり本作でも物語の結末は明確に示されず、その解釈はリスナーに託されている。ジャケットおよび写真集の撮影はイーサン・ラッセル。ジャケットにはスクーターにまたがるモッズ少年と、そのスクーターのミラーにザ・フーのメンバーの顔が写されている。ジャケットと写真集で主人公のモッズ少年役を演じたのは、テリー・ケネットという当時21歳の塗装工の青年だった(アルバムのクレジットには「チャド」と記載されている)〔『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、264頁。〕。 1979年、本作を元にした映画『さらば青春の光』が公開され、モッズ・リバイバル・ブームを引き起こした。2005年にはミュージカルとして再現。さらに2015年にはロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団によるオーケストラ版『''Pete Townshend's Classic Quadrophenia''』をリリースするなど、『トミー』同様多様なメディアでの再現が行われている。タウンゼントは本作について「僕はザ・フーにとってこれが最後の傑作だったと思っている」と語っている〔ピート・タウンゼント、『四重人格』はザ・フーの最後の傑作だったと語る (2011/11/13)| 洋楽 ニュース | RO69(アールオーロック) - ロッキング・オンの音楽情報サイト: 2015年9月2日閲覧。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「四重人格」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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