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『因幡志』(いなばし)は、鳥取藩の侍医を務めた安部恭庵によって寛政7年(1795年)に著された因幡国の史誌。原本86冊は因幡一の宮である宇倍神社に所蔵されている。岡島正義の記した『鳥府志』によれば当初、『続稲場民談記』と題したとされる。 江戸時代中期における因幡国内の町方(町)や在郷(村)の成り立ち・人口・おもな産業や産物が紹介されている。また国内の古城趾や仏跡、名所なども詳細な絵入りで紹介されており、江戸時代の因幡国を研究する上で貴重な資料となっている。 前述の通り、因幡国における史誌の先駆けである『因幡民談記』を非常に意識していたとみられている。ただ、『因幡民談記』とは異なる内容も多数散見されるため、『因幡民談記』には採録されていないものを補う目的があったと思われる。 記述の中に「穢多村○軒」などの表記があるため、鳥取県東部のいわゆる被差別部落の地名が分かるものとなっている。人権上の問題から現在では刊行は難しいものと考えられたが、それ以上に歴史上の文書としての価値が高いことから、近年国立国会図書館近代デジタルライブラリーで全文を読むことができるようになった〔国立国会図書館近代デジタルライブラリー 因幡誌 〕。 category:江戸時代の歴史書 category:鳥取県の歴史 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「因幡志」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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