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常温核融合(じょうおんかくゆうごう、Cold Fusion)とは、室温で、水素原子の核融合反応が起きるとされる現象。もしくは、1989年にこれを観測したとする発表にまつわる社会現象。常温での水素原子の核融合反応は、きわめて低い頻度ながら、トンネル効果や宇宙線に含まれるミューオンによって実際に起き、観測もできる科学的に証明された物理現象である。本項目では、そのような規模ではなく、常温で目視でき、実用的なエネルギー源として活用できうる規模で起きたと主張されていた核融合反応を扱っている。2011年現在、安価で高いエネルギーを発生し工業的に利用できるような常温核融合は成功していない。 == 概要 == 1989年3月23日にイギリス・サウサンプトン大学のマーティン・フライシュマン教授とアメリカ・ユタ大学のスタンレー・ポンズ教授が、この現象を発見したとマスコミに発表した〔 M. Fleischmann, et. al., J. Electroanal. Chem., 261, p. 301(1989)〕。この発表においてマーティン・フライシュマン教授とスタンレー・ポンズ教授は、重水を満たした試験管(ガラス容器)に、パラジウムとプラチナの電極を入れ暫らく放置、電流を流したところ、電解熱以上の発熱(電極の金属が一部溶解したとも伝えられた)が得られ、核融合の際に生じたと思われるトリチウム、中性子、ガンマ線を検出したとしている。 しかし、1989年の発表直後より数多くの追試が試みられたものの、多くは過剰熱の確認ができず、過剰熱の観測に成功した実験でも再現性は低かった。核反応を示唆する若干のデータも得られたが、全体的に評価されるには至らなかった。そのため、多くの学会の権威者より全面的に否定されることとなった。 その後、注目度の低下に伴い研究は下火になるものの、国際常温核融合学会などを中心に約300人程度の研究者が世界中で研究を続けた。そうした研究者たちの地道な努力の継続により説得力のあるデータの蓄積も進み、主要な論文の一部は「Elsevier」、「Fusion Technology」、「Japanese Journal of Applied Physics」、「Physics Letters A」、「」に査読論文として掲載されることとなった。しかし、一方で「ネイチャー(Nature)」、「サイエンス(Science)」などでは、常温核融合関連の論文掲載を拒否している〔高橋亮人、「常温核融合2006 凝集系核科学への展開」、2006年、工学社〕。 世界の常温核融合研究グループは、あくまでも学術的な究明を目的としている。しかし、そうした研究者たちの実状とは別に、研究者外の人々の間で、派手な動きや無理な反応モデルが発現したとする宣伝も、主にインターネット媒体によるやり取りを通じて広まっている。これらの中にはデータのつじつまが合わない不正確な情報も多い〔高橋亮人、「常温核融合フロンティア2011」http://lenr-canr.org/acrobat/TakahashiAjyouonkakua.pdf〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「常温核融合」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Cold fusion 」があります。 スポンサード リンク
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