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固体酸素(こたいさんそ、solid oxygen)は、酸素の単体で、固体状態のもの。高圧条件下、または標準大気圧条件、54.36 K (−218.79 , −361.82 )以下の温度で生成する。固体酸素には様々な相が知られており、圧力や温度条件の変化によって互いに相転移する。 酸素分子は分子性磁性、結晶構造、電子構造および超電導などに関連するため興味を持たれている。また、酸素分子は磁気モーメントを持つ唯一の単純二原子分子である〔。固体状態での酸素は特に興味深いことに、特殊な磁気秩序を示すスピン操作型結晶であると考えられている〔 〕〔 〕。超高圧条件では固体酸素は絶縁状態から金属状態に変化し〔 〕、超低温条件では超伝導状態に変化する〔 〕。固体酸素の構造研究は1920年代に始まり、現在では6種の異なる結晶状態が認められている〔。 == 相転移 == 固体酸素には全部で6種の異なる相が知られている〔。様々な色を示す。 # α相:薄青色 - 1 atmでは、−249.35 以下で生成。単斜晶。 # β相:淡青色から桃色 - 1 atmでは、-229.35 以下で生成。三方晶。室温、高圧条件で四酸素に変化。 # γ相:淡青色 - 1 atmでは、−218.79 以下で生成。立方晶。 # δ相:橙色 - 室温条件では、9 GPaで生成。 # ε相:深赤色から黒色 - 室温条件では、10 GPaで生成。 # ζ相:金属状態 - 全ての温度条件で、96 GPa以上で生成。 室温条件で加圧することによりβ相と呼ばれる状態に凝固することが知られ、さらに加圧すると相転移が起こり9 GPaでδ相、10 GPaでε相に変化(分子間相互作用に依存)し、色は桃色、橙色、赤色(八酸素状態)に変化する。さらに加圧すると色が暗くなり黒色に近くなる。さらに加圧すると金属性のζ相が96 GPaで見られる〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「固体酸素」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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