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国民栄誉賞(こくみんえいよしょう)は、日本の内閣総理大臣表彰のひとつ。これまでに22人と1団体が受賞しており、賞の運用は1977年(昭和52年)に定められた国民栄誉賞表彰規程に従って行われている。 内閣総理大臣や政権による表彰としては、本賞成立以前の1966年(昭和41年)に当時の総理大臣佐藤栄作が創設した「内閣総理大臣顕彰」がある。 == 概要 == 1977年(昭和52年)、当時の内閣総理大臣・福田赳夫が、本塁打世界記録を達成したプロ野球選手・王貞治を称えるために創設したのが始まりである〔幻の「沢・単独受賞」 官邸主導のなでしこ国民栄誉賞 日本経済新聞2011年8月4夕刊 政界面〕。背景には、先に設置されていた顕彰、内閣総理大臣顕彰が「学術および文化の振興に貢献したもの」など6つの表彰対象を定めていた反面、プロ野球選手を顕彰した前例がなかったという事情があった〔〔1977年時点での内閣総理大臣顕彰受賞者は、国家事業・社会事業関係者がほとんどで、スポーツ分野でもオリンピック競技で連覇した代表選手に限られていた。〕。また王は叙勲には若過ぎた〔叙勲被推薦者たるには70歳を超えている事が必要。〕という事もあり、そのため、より柔軟な表彰規定を持つ顕彰として創設されたのが本賞である〔。 本賞は、1977年(昭和52年)8月30日に内閣総理大臣決定で制定された国民栄誉賞表彰規程に基づいており、その目的は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」〔国民栄誉賞について - 内閣府〕と規定されている。表彰の対象は、「内閣総理大臣が本表彰の目的に照らして表彰することを適当と認めるもの」〔であり、かなり幅広い解釈が可能である。最初の授賞者である王が中華民国籍であったことからも明らかなように、日本国籍は要件にない。また公開されている授与基準の他に、「これまで功績を積み重ねてきた上に、さらに歴史を塗り替える、突き抜けるような功績をあげた」という「暗黙の了解」を満たしていることも必要だという〔。 本賞の表彰の仕方を定めた国民栄誉賞表彰規程実施要領では表彰の候補者について、「民間有識者の意見を聞く」〔と定めており、首相の要望だけでは決められない仕組みになっている。有識者は授賞対象者に合った分野から選ばれ、順番に意見が聴取されるという〔。また、授賞に先立って本人(故人の場合には関係者)への打診が行われ、正式な検討手続きは受賞の意思が確認された後に開始される〔。 受賞者には「表彰状及び盾」のほか「記念品又は金一封」が贈られる〔。すべて記念品の贈呈となっており、多くは銀製品や時計で、そのほか王には鷲の剥製が〔、2011 FIFA女子ワールドカップ日本女子代表には熊野筆の化粧筆7本が〔なでしこ、国民栄誉賞の表彰式 記念品は化粧筆7本 朝日新聞 2011年8月18日〕、吉田沙保里には真珠のネックレスが〔吉田選手に国民栄誉賞を授与 記念品は真珠のペンダント 産経新聞2012年11月7日〕贈られた。 贈呈・表彰式は慣例で内閣総理大臣官邸で開催されるが、2013年(平成25年)5月5日に実施された長嶋茂雄・松井秀喜への贈呈は特例として東京ドームで松井の引退式を兼ねて実施された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国民栄誉賞」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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