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国語(こくご、、)は、その国家を代表する言語で、公の性格をになった言語のことを指す〔「国語」『言語学大辞典』546頁。〕。 「国家語」ともいい、国民にとって共通の言語というべき性質をもち〔、国民国家形成の必須条件である。「外国語」と対をなす言葉であると一般に認識されている。 == 概要 == 英語、フランス語、日本語などの国名を冠する言語は、その国家の中枢を形成する民族による言語であることを意味し、これらは真の意味での「国語」であるといえる〔。この意味でアイヌ語、ロマ語などは国語とはみなされない〔。また、スペイン語やアラビア語のように複数の国家において強い地位をもつ言語は、いわゆる言語帝国主義の観点によると、それぞれの国家における国語とみなしうるものであるという。 民族の歴史と地域の歴史に乖離のあるインドなどにおいては、「インド語」という呼称が指す範囲は不透明であり、少なくとも学術的な文脈では用いない。中国語という呼称も同様の問題が提起されることがあり、「漢語」あるいは「支那語」という旧来の術語を好んで用いる専門家も存在する〔高島俊男『本が好き、悪口言うのはもっと好き』文藝春秋、1998年。〕。 複数の言語を有する国家が、どの言語を国語として認定するかは、しばしば深刻な民族問題を招くことがあるという。言語はそれぞれに異なった民族集団を抱えており、その言語の優位性が、民族どうしの文化的・宗教的な衝突の直接の原因となりうるからである〔。 使用頻度が少ない言語を国が選択することも多い。例えばシンガポールは、歴史上の理由から国民の大多数の母語である中国語を国語とせずマレー語を国語にしている。アイルランドにいたっては、日常用いる機会がかなり限定された言語であるにもかかわらず、アイルランド語を民族本来の言語であるという理由で国語と制定している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国語」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 National language 」があります。 スポンサード リンク
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