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国玉の大橋(くだまのおおはし)または甲斐の大橋(かいのおおはし)は、山梨県に伝わる伝説(怪談)。 甲府市国玉町(くだまちょう)付近を流れる濁川に架かっていた小さな石橋(現存しない)にまつわる橋姫伝説で、江戸時代の甲府勤番士の日記である『裏見寒話』に記されている。 == 内容 == 濁川に架かる国玉の大橋の神は嫉妬深い女神で、橋を通行する人が同じ郡(山梨郡)内に架かる猿橋(日本三奇橋のひとつ)の噂をしたり〔猿橋は現在大月市に属し、甲府市の国玉の大橋とは市を異にするが、かつてはともに山梨郡に属していた。〕、逆に猿橋の上で大橋の噂をする事はタブーであり、その戒めを破ると必ず恐ろしいことが起こると言われていた。 昔、武州より甲州へ来る旅人が猿橋を渡る際、国玉の大橋の悪口を言うと、どこからともなく美しい女性が旅人に近付き、「あなたは甲府まで行かれるのですか」と尋ね、旅人が「そうだ」と答えると、「甲府の国玉の大橋に女の人が立っているので、この手紙をその女の人に届けてください」と、旅人に手紙を手渡した。 旅人は承諾して手紙を預かったが、少々奇妙な話に思い、預かった手紙をこっそり読むと、『この手紙を持参した者を殺せ』と、恐ろしい内容が書いてあった。驚いた旅人は『この手紙を持参した者を殺すな』と手紙を書き直した。 国玉の大橋に着くと、手紙の受け取り主と思われる怒りに満ちた物凄い形相の女性が橋の上に立っていたので、旅人が書き直した手紙を恐る恐る手渡したところ、手紙を読んだ女性は一転して穏やかな顔つきに変わり、旅人に丁重に礼を述べたという〔『裏見寒話』には特に礼物はなかったとされるが、大金を手渡されたとの伝もある(甲府市、「国玉の大橋 」) 。〕。 また、橋を渡る際に女の嫉みを題材とする謡曲『葵上』を謡うと忽ちに道に迷うが、『三輪』を謡うと再び道が明らかになったとも伝える。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国玉の大橋」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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