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国鉄711系電車(こくてつ711けいでんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1967年(昭和42年)に設計・開発した日本初の量産近郊形交流電車である。 == 概要 == 函館本線電化事業と並行して開発された徹底した耐寒耐雪機能を考慮した初の北海道向け国鉄電車である。 本系列以前の本州・ 九州向け在来線交流対応電車は直流電化区間との直通運転を行うためすべて交直両用であったが、本系列は在来線初の交流専用〔国鉄初の交流専用電車は試作車のクモヤ790形(改造車)およびクモヤ791形(新造車)である。〕営業車として設計され、かつ1M方式〔主回路を構成する機器を1両の電動車にすべて搭載する電装方式で、101系電車が2両単位のMM'ユニット方式で製造されるまでは標準方式とされた。〕を採用した量産車である。 1967年に仕様の異なる2編成4両の試作車を落成させ各種試験を実施。量産車は1968年(昭和43年)8月28日の小樽 - 滝川電化開業に合わせて製造され、同日から営業運転を開始した。1969年(昭和44年)の旭川電化、1980年(昭和55年)の千歳線・ 室蘭本線室蘭 - 沼ノ端電化と道内電化区間延長の度に改良形を増備。総数114両が製造され、札幌運転所に配置された。 1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化では全車が北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承されたが、後継車両となる721系 ・733系により1990年代後半からは淘汰が進行。2012年11月に老朽化により2014年度末で全車新型車両へ代替する方針であることが報道され、2015年3月13日に営業運転を終了した。残存車は同月31日付で全車廃車され廃系列となった〔「JR電車編成表2015冬」ISBN 9784330516141 p.357。〕。 この際、道内の鉄道愛好団体が一部を保存する構想を提示〔、北海道新聞、2015年7月14日閲覧。〕〔、北海道新聞、2015年7月14日閲覧。〕し、クラウドファンディングによる資金調達と、同団体と親交のあった岩見沢市栗沢町の農園からの敷地提供を経て2両の保存が正式に決定した。これを除いた残存車は7月6日から陣屋町駅構内や岩見沢駅構内などで順次解体された〔「「赤電車」解体始まる 室蘭港・貨物専用線路で」 、北海道新聞、2015年7月7日閲覧。〕。保存が決まった2両は、同農園が開設したレストラン「大地のテラス」の敷地内に2015年8月4日に移され、同8日から飲食・イベントスペースとして使用されている〔 「JR北海道711系の保存車2両が岩見沢に搬入…8月7日から公開」、Response、2015年8月7日閲覧。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄711系電車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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