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C54形蒸気機関車(C54がたじょうききかんしゃ)は、1931年(昭和6年)に製造された日本国有鉄道(製造時は鉄道省)の亜幹線旅客列車用中型テンダー式蒸気機関車である。 == 誕生の背景 == 1928年(昭和3年)で製造終了となったC51形の後継機であるC53形は、自重・軸重共に大きく〔動軸重は第1動軸から順に15.41 t、15.42 t、15.44 tを公称し、甲線・特甲線以外では本来の性能を発揮できなかった。〕、東海道本線や山陽本線といった幹線にしか投入できなかった。 また、前世代の幹線用機関車であるC51形も動軸重が乙線前提〔給水加熱装置と自動空気ブレーキ装置を搭載した状態で最大動軸重が14.96 tとなり、動軸重のみ許容される5パーセントのマージンを加算した許容軸重上限14.7 tでさえ超過する。このため、C51形を丙線で運用するには速度制限などの措置が必要となる。〕で運用可能線区に制限があり、8620形などの在来機では牽引力が足りず輸送力が不足するものの、C51形の導入が困難な丙線規格(軸重14 t)の亜幹線で輸送力を増強するには、軌道強化により丙線から乙線へ規格向上を実施して軸重15 tクラスの強力機の投入を可能とするか、さもなくばC51形と同等の牽引力を備え、なおかつ動軸重を1ランク落として14 t以下に収め、丙線規格の路線でも運用可能とした軽量級パシフィック機を新規開発し投入する必要があった。 もっとも、本形式が設計された1931年(昭和6年)前後の時点では昭和恐慌のため国家財政は極めて深刻な状況にあり、前者の手法を採って全国に張り巡らされた亜幹線各線の線路規格を底上げするのは、新線の建設に当たって丙線より更に低規格な簡易線規格〔軸重13 t。1932年(昭和7年)制定。〕を制定せざるを得ないほどに厳しい財政状態の下ではあまりに非現実的であった。そこで後者の手法が選択され、丙線で運用可能なC51形の後継・派生機種が新製投入されることとなった。 かくしてC51形を設計した朝倉希一の直弟子である島秀雄を設計主任として、本形式が開発された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄C54形蒸気機関車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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