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国鉄119系電車(こくてつ119けいでんしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)が1982年(昭和57年)から製造した直流近郊形電車。 1980年代、吊掛駆動方式を用いたいわゆる「旧形国電」の代替を進めていく中で開発された電車の一つで〔鉄道ファン2012年7月号「JR車両ファイル2012」p.16〕、長大な閑散ローカル線である飯田線の旧形電車を置換えるために製造された。1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化後は、全車両が東海旅客鉄道(JR東海)に引継がれた。 2012年3月17日のダイヤ改正をもって飯田線での定期運用が終了し、3月31日の「119ファイナル号」をもってすべての営業運転が終了した。 一部車両はえちぜん鉄道へ譲渡され、同社のMC7000形となっている。 == 登場の経緯 == 中部山岳地帯の電化ローカル線である身延線・大糸線・飯田線では、戦前に製造されたものも多数含む老朽化した旧形国電が、1980年代に入っても使われていた。いずれも勾配の多い路線であることから、身延線と大糸線は1981年から勾配抑速ブレーキ付きの115系を投入して旧形国電を置き換えた〔なお、身延線は115系から313系、大糸線の一部運用はE127系に置き換えられている。〕。 一方の飯田線は、中距離運用である程度の沿線人口がある身延・大糸線と比較しても、駅間距離が短いだけでなく、運行距離が(中央本線への直通運用を含め)最大200km以上の長距離に及び、さらに人口希薄地帯を通過することから2両編成での運行もあるなど、特殊な輸送事情を抱えていた。編成単位の大きい80系については一部が165系を用いて置換えが開始されたが、その他の旧形国電置換には、2両編成運転にも適応した車両を新たに導入する必要が生じた。 このような飯田線の条件を考慮すると、中国地方の電化ローカル線の旧形国電置き換え用に既に投入されていた短編成向け・加速力重視の特徴を持つ105系が性能的には適していたが、投入線区の実情を反映していくつかの仕様変更を行い、新形式の119系が開発されるに至った〔〔105系は当初より、将来的に耐寒構造や抑速ブレーキを容易に装備できるよう設計されており、119系は当初計画通りそれらの機能が実装された派生系列である。詳細は国鉄105系電車を参照のこと。〕。 また、119系に合わせ、当時はまだ鉄道での輸送が行われていた郵便・荷物輸送に対応する郵便・荷物合造車クモユニ147形(後に身延線向けのクモハ123形40番台へ改造)も101系の改造により5両が投入されている。 なお、本形式は耐寒・耐雪構造を強化の上、越後線及び弥彦線弥彦〜東三条間の電化開業時に新規投入される計画があった。しかしながら国鉄の財政悪化に伴い、余剰となる115系を改造する方針に変更された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄119系電車」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 119 series 」があります。 スポンサード リンク
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