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国鉄コキ10000形貨車(こくてつコキ10000がたかしゃ)とは、日本国有鉄道(国鉄)が特急貨物列車用として1966年(昭和41年)から製作した貨車(コンテナ車)である。 コンテナのみの輸送を目的としたコキ10000形と、緩急設備を有し車掌乗務を可能としたコキフ10000形とがあり、これに加え種々の派生形式が存在する。ここではこれらをまとめて解説する。 == 概要 == 高速道路網の整備が本格化し、長距離貨物輸送においてトラックの輸送量が急増しつつあった状況に対抗するため、東海道・山陽本線の特急貨物列車(のちの高速貨物列車)の運行速度を向上する目的で開発された「10000系貨車」の一形式である。ワキ10000形・レサ10000形などとともに最高速度 100 km/h での走行が可能な貨車として開発され、本系列は1966年(昭和41年)10月に営業運転を開始した。 1968年(昭和43年)には寒地向けの車両が投入され、北海道へも運用されるようになる。翌年にはトラックとの共同輸送を考慮した「フレートライナー」方式の導入により、 10 t コンテナを積載できるコキ19000形が開発された。 本系列は総数516両が製造され、同時に製作されたC10系列コンテナと共に幹線の高速列車に重用されてきた。しかしながら、特殊装備を多用するため製造コストが割高で、日常の保守も煩雑であることから投入は輸送量の大きい幹線のみにとどまり、1969年(昭和44年)に本系列の製作は終了している。 1971年(昭和46年)にコキ50000系が後継として投入され、同系列に適合した 12 ft のC20系列コンテナや 20 ft コンテナが普及してくると、一部は新規格の12ftコンテナを積載できるように(コキは4個積みに、コキフは3個積みに)改造された上で、運用地域を変更して使用されるようになる。しかし、積載効率に劣り運用上も制約の多い本系列は転用にも制約が大きく、一部は長物車チキ5200形などに改造のうえ他用途へ転用された。 国鉄末期には長崎発着鮮魚列車として、機関車+コキ10000数両+レサ10000数両+レムフ10000という混結編成もあった。 JR移行前後にコキ50000系(250000番台他)やコキ100系など、運用に制約の少ない高速運転可能な車両が投入されると本系列の淘汰はさらに進み、波動輸送を主として運用されていたが、一般の運用は1994年(平成6年)度までに終了した。全廃は1996年(平成8年)である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄コキ10000形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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