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国鉄シキ300形貨車(こくてつシキ300がたかしゃ)は、1958年(昭和33年)3月15日に日立製作所で1両のみ製作された大物車である。175 トン積み低床式または210 トン積み吊り掛け式として使用することができた。車籍は当初日本国有鉄道で、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化に際しては、日本貨物鉄道(JR貨物)に継承された。 低床式梁はシキ300Aと称している。175 トンの荷重は、日本の低床式大物車としては史上最大のものである。全長の37,700 mm、自重の101 トンも日本の貨車史上最大であった。車端側に四軸ボギー台車を、車両中央側に六軸ボギー台車を備えた、全部で4台車20軸構成の車両であった。この六軸ボギー台車は日本唯一のもので、第2軸・第5軸以外の車軸が横移動できるようになっており、また第1軸・第6軸は特殊な踏面形状を採用していた。また軸距の短縮に特に注意が払われている。空気ブレーキは積空手動切り替え式のKD203形を装備している。 吊り掛け式梁はシキ300Bと称している。空車時の全長は27,300 mmであった。荷受梁はトラス構造で溶接組み立てであった。 シキ300は日立製作所所有の私有貨車であった。常備駅は当初日立駅で、1965年(昭和40年)11月から常陸多賀駅となり、さらに1984年(昭和59年)2月に日立駅、1988年(昭和63年)11月に常陸多賀駅と2回行き来している。1992年(平成4年)11月にA梁・B梁とも同時に廃車となった。 == 参考文献 == * 鉄道公報 * * * 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄シキ300形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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