|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 国 : [くに] 【名詞】 1. country ・ 国鉄 : [こくてつ] 【名詞】 1. national railway ・ 鉄 : [てつ] 【名詞】 1. iron ・ 形 : [けい, かたち, ぎょう] 1. (suf) shape 2. form 3. type ・ 貨車 : [かしゃ] 【名詞】 1. freight car 2. van ・ 車 : [くるま] 【名詞】 1. car 2. vehicle 3. wheel
国鉄セラ1形貨車〔国鉄の規程による正式な称呼は「セラ1形式17トン積石炭車」。貨車技術発達史編纂委員会編著『日本の貨車―技術発達史―』(社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年(平成20年)3月31日)p. 80〕(こくてつセラ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)で運用されていた石炭車の一形式で、最初で最後の17t積石炭車である。 1957年(昭和32年)から1965年(昭和40年)にかけて4,129両(セラ1 - セラ2350, セラ4000 - セラ5779)が製作され〔『日本の貨車』p. 628〕、九州地区の石炭輸送に投入された。九州地区の石炭輸送の終息に伴って、1986年(昭和61年)度までに全車廃車になった〔。 == 概要 == 本形式の構造は、15t積石炭車セム8000形の構造を踏襲したもので、2つの排出口を有する炭箱を台枠に載せたものである。九州地区用であるため、積荷の取り出し方式は底開き式である。本形式では、セム8000形の炭箱を170mm高くした炭箱を搭載することにより、同形式より荷重を2t 増加させた〔『石炭車の歴史』p. 78-79〕。そして、荷重の変更に対応して、本形式のブレーキ倍率は、セム8000形のものよりわずかに大きくされた〔。台枠の側梁を強化し、車端部を除いて中梁を省略している。 本形式の登場当時、既に二段リンク式走り装置が実用化されていた。しかし、本形式には、車体の構造上、これが採用できなかったので、旧来の(一段)リンク式走り装置が採用され〔『日本の貨車』p. 240〕、最高運転速度は旧来の石炭車同様65km/hに制限された。そのため、車体色は黒であるが、1968年(昭和43年)10月ダイヤ改正では、黄1号の帯を側面に標記した。識別のため記号に「ロ」が追加され「ロセラ」となった。 本形式は、1957年(昭和32年)度に750両、翌1958年(昭和33年)度に400両新製され〔『石炭車の歴史』p. 56〕、九州地区の石炭輸送に使用された。17t 積みが荷主に好評であったため、1959年(昭和34年)度以降、従来の15t 積み石炭車(セム4000形・セム4500形・セム6000形・セム8000形)2,005両を本形式に改造する工事が行われた〔〔『石炭車の歴史』p. 533〕。工事の内容は、炭箱の継ぎ足しによる容積の拡大とブレーキ装置の一部改造によるブレーキ倍率の変更であった〔。 また、状態不良の二軸無蓋車(トム11000形・トム39000形・トム50000形・トラ1形・トラ4000形・トラ6000形)を本形式に改造する工事も行われ、この工事は、解体した無蓋車の輪軸、担バネ、自動連結器、制御弁、ブレーキシリンダーなどを再利用し、新製した台枠、炭箱、ブレーキ装置と組み合わせるものであった〔『石炭車の歴史』p. 546-547〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄セラ1形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|