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国鉄タキ10850形貨車(こくてつタキ10850がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 == 概要 == 本形式は、ニトロシル硫酸溶液専用の35t 積タンク車として1977年(昭和52年)11月4日に1両(コタキ10850)が日本車輌製造にて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 本形式の他にニトロシル硫酸溶液を専用種別とする形式には、他に例が無く唯一の存在であった。 所有者は、日本陸運産業(現在の日陸)でありその常備駅は、神奈川臨海鉄道浮島線の末広町駅であった。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「侵(禁水)84」(侵食性の物質、水と反応する物質、腐食性物質、禁水指定のもの)が標記された。 ステンレス鋼 (SUS316) 製のタンク体上部にある2個のドーム状のものは配管・弁類のプロテクタ(保護カバー)である。荷役方式は、液出入管からの上入れ、液出入管と空気管使用による上出し方式である。 車体色は黒色、寸法関係は全長は10,900mm、全幅は2,485mm、全高は3,537mm、軸距は6,800mm、実容積は19.5m³、自重は15.0t、換算両数は積車5.0、空車1.6であり、台車はベッテンドルフ式のTR225である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には車籍がJR貨物に継承され、1999年(平成11年)1月に廃車となり同時に形式消滅となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タキ10850形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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