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国鉄タキ19600形貨車(こくてつタキ19600がたかしゃ)は、1970年(昭和45年)から製作された、TDI専用の 35 t 積 貨車(タンク車)である。 私有貨車として製作され、日本国有鉄道(国鉄)に車籍編入された。1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に車籍を承継された。 == 概要 == タキ19600形は1970年(昭和45年)から1980年(昭和55年)にかけて11両(タキ19600 - タキ19610)が日本車輌製造にて製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「毒61」(毒性の物質、毒性物質、危険性度合2(中))が標記された。 落成当時の所有者は、石油荷役、三井東圧化学、日本陸運産業の3社であった。その後2両(タキ19601, タキ19602)が1984年(昭和59年)11月6日に日本ポリウレタン工業へ名義変更した。1988年(昭和63年)には4両(タキ19601, タキ19602, タキ19606, タキ19607)が日本陸運産業へ名義変更された。 タキ35000形設計の流れをくむ前期形8両(タキ19600 - タキ19607)と、タキ38000形設計の流れをくむ後期形3両(タキ19608 - タキ19610)に大別できる。タンク材質は、ステンレス鋼であったが断熱材の選定不備があり、タンク体腐食の恐れがあったため1976年(昭和51年)から1978年(昭和53年)にかけて5両(タキ19603 - タキ19607)の断熱材の交換(硬質ポリウレタン→厚さ175mmの片面アルミ面箔付グラスウール)を行った。タンク体は、ステンレス鋼であるがその上に断熱材、黒色塗装のキセ(外板)があったため一見して解りづらい構造であった。 キセ(外板)付き、ドーム付きタンク車であり、荷役方式は液入管による上入れ、液出管、窒素管による上出し式である。 塗色は、黒であり、全長は11,830mm、全幅は2,720mm、全高は3,751mm、軸距は7,650mm、自重は18.9t、換算両数は積車5.5、空車1.8、最高運転速度は75km/h、台車は12t車軸を使用したTR41C、TR41E、TR225である。 最後まで在籍した8両(タキ19603 - タキ19610)が1999年(平成11年)に廃車になり形式消滅した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タキ19600形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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