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国鉄タキ23600形貨車(こくてつタキ23600がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 本形式の後継形式であるタキ23650形についても本項目で解説する。 == タキ23600形 == タキ23600形は、液体硫黄専用の35t 積タンク車として1972年(昭和47年)から1993年(平成5年)にかけて35両(コタキ23600 - コタキ23634)が、富士重工業、三菱重工業、日本車輌製造の3社で製作された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 積荷である硫黄は、常温では固体であるが高温になると液体化する性質がある。このため輸送の際には高温化(摂氏145度前後)して運ぶが、この温度はタンク車の中で最も高温であった。 落成時の所有者は、三菱商事、三井物産、日本石油輸送の3社でありその常備駅は三重県の塩浜駅、千葉県の甲子駅、神奈川県の東高島駅であった。1988年(昭和63年)3月23日に、三井物産所有車6両(コタキ23608, コタキ23609、コタキ23611、コタキ23622 - コタキ23624)が北硫産業へ名義変更された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃41」(燃焼性の物質、可燃性固体、危険性度合2(中))が標記されたが、積荷は積載状態では液体であるため「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))の方が適当と思われるがなぜか「燃41」と標記された。 タンク体材質は、ロットにより違いがあり普通鋼(一般構造用圧延鋼材)製、ステンレス鋼製、溶接構造用圧延鋼材製の3種類があった。いずれも保温材を巻きキセ(外板)を装備した。 荷役方式は、タンク上部の液出入管からの上入れ、液出管と窒素管使用による上出し方式である。 車体色は黒色、寸法関係は全長は11,300mm、全幅は2,500mm、全高は3,850mm、軸距は7,200mm、自重は18.6t、換算両数は積車5.5、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41C、TR41E、TR213C、TR225である。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には18両がJR貨物に継承されたが、2006年(平成18年)5月に最後まで在籍した3両(コタキ23632 - コタキ23634)が廃車となり同時に形式消滅となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タキ23600形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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