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国鉄タキ3800形貨車(こくてつタキ3800がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 == 概要 == 本形式は、1964年(昭和39年)2月26日から1969年(昭和44年)1月23日にかけて製造された、35 t 積みセメント専用の貨車(タンク車)である。日本車輌製造で8両(コタキ3800 - コタキ3802、コタキ3810 - コタキ3814)、富士車輌で7両(コタキ3803 - コタキ3809)の合計15両が製造された。 記号番号表記は特殊標記符号「コ」(全長 12 m 以下)を前置し「コタキ」と標記する。 全車が宇部興産所有の私有貨車で、芝浦駅、博多港駅、苫小牧駅、小名浜駅などに常備されていた。回転吐出装置つきのものは、北埠頭駅から帯広駅、広尾駅、苫小牧駅から比布駅、足寄駅、帯広駅、様似駅、博多駅から長崎駅、昭和町駅から鯖江駅の間で運用されていた。 セメント貯蔵設備などの地上設備のない駅で、直接セメントバラ積み用のトラックに荷役するための各種装備を有する。 タンク体は台枠中央に向かって緩やかに傾斜し、半円筒状の上半部と平面の下半部で構成される「カマボコ形」のタンク断面を有する。積み込み口はタンク体上部に2箇所、タンク体上部中央の両側に取り卸し口を装備する。 荷役は、エアスライド式とスクリューコンベアを併用して行われる。エアスライド式とは、セメントを取り出す際に、タンク下部から空気を噴き出し、タンクとセメントの間に薄い空気の層を作って、セメントを取り降ろし口に向けて移動させるものである。エアスライド式によりタンク底部の中央下部に集められる。そこから縦型のスクリューコンベア2本によりタンク体上部に集められ、左右の取り卸し口から排出される。エアスライドに要する空気源確保とスクリューコンベア駆動のため、車体下部にガソリンエンジン(水冷式4サイクル2気筒、総排気量 618 cc 、10 PS)を搭載している。これにより、外部の動力源によらずとも荷役作業が可能となった。 コタキ3804からコタキ3814までの11両には、トラックへの積み込みを更に簡単にするため、取り卸し用回転吐出装置が設置されている。これにより、貨車の横にトラックを横付けしての荷役が可能となった。この装置が設置された車両は、専用貨車に準じた扱いとなり、運用区間を車体に表記し、運転時の回転吐出装置の扱いなどが徹底された。 車体色は黒色、寸法関係は、全長は11,500mm、全幅は2,700mm、全高は3,880mm、軸距は7,400mm、実容積は31.8m³、自重は18.3t、換算両数は積車5.5、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1983年(昭和58年)10月25日に最後まで在籍した8両(コタキ3804 - コタキ3809、コタキ3813 - コタキ3814)が廃車になり同時に形式消滅となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タキ3800形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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