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国鉄タム2400形貨車(こくてつタム2400がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 == 概要 == 本形式は、酢酸、無水酢酸専用の15t 積タンク車として1951年(昭和26年)から1964年(昭和39年)にかけて5ロット7両(タム2400 - タム2406)が、汽車製造、新潟鐵工所、日立製作所、富士重工業の4社で製作された。(3両(タム2400 - タム2402)が、無水酢酸専用車、4両(タム2403 - タム2406)が、酢酸専用車である) 落成時の所有者は、大日本セルロイド(社名はその後ダイセルを経てダイセル化学工業となった。現在では再度ダイセル。)、電気化学工業2社であった。夫々の常備駅は、信越本線の新井駅、北陸本線の青海駅であった。 電気化学工業所有車の内1両(タム2406)は、チッソへ名義変更された。 タンク体材質は、所有者により違いがあり大日本セルロイド所有車5両(タム2400 - タム2404)はアルミニウム製、電気化学工業所有車2両(タム2405 - タム2406)はステンレス鋼製であった。アルミニウム製の車両の記号番号表記は、破損防止の注意喚起のため副記号「ア」を冠し、「アタム」と称し、タンク体には「純アルミ」と標記された。 荷役方式は全車ともマンホールからの上入れ、空気管と液出管を用いた空気圧による上出し方式である。両管はタム2406を除く全車がS字管を装備している。 貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、一段リンク式として落成した6両(タム2400 - タム2405)の軸ばね支持方式が二段リンク式に改造された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃侵38」(燃焼性の物質、侵食性の物質、引火性液体、腐食性のあるもの)が標記された。車両によっては「燃侵83」、「侵燃83」と標記されていることもあるが、意味は同じである。 全長は8,200mm、全幅は2,320mm、全高は3,697mm、軸距は4,200mm、自重は9.4 - 11.7t、換算両数は積車2.4、空車1.0である。 1987年4月の国鉄分割民営化時には2両がJR貨物に継承されたが、1991年(平成3年)6月に最後まで在籍した1両(タム2403)が廃車となり形式消滅した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タム2400形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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