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国鉄タム3700形貨車(こくてつタム3700がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍したタンク車である。 本形式より改造され別形式となったタム23700形および派生形式であるタム3400形、タム3450形についても本項目で解説する。 == タム3700形 == 国鉄タム3700形貨車はメタノール専用の15t積の私有貨車である。メタノール専用種別を持つ貨車では本形式を含め9形式(タ2900形、タ3500形、タム3400形、タム3450形、タム3700形、タム23700形、タサ3800形、タキ5200形、タキ7950形)におよび私有貨車ではポピュラーな積荷であり、本形式は日本初の新製車によるメタノール専用車である。 1951年(昭和26年)12月から1963年(昭和38年)1月にかけて74両(タム3700 - タム3773)が日立製作所、新潟鐵工所、造機車輌、川崎車輛、若松車輛、汽車製造、富士重工業、日本車輌製造、飯野重工業にて製造された。 落成時の所有者は、日新化学工業、日本瓦斯化学工業、東洋高圧工業、日本水素工業、日本石油輸送、東邦理化工業、協和ガス化学の7社であった。 1964年(昭和34年)10月6日に2両(タム3701, タム3702)がタム6904, タム6905(タム6900形)へ改造された。 1968年(昭和43年)8月に1両(タム3719)がタム23719(タム23700形)へ改称された。(後述) 貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、一段リンク式として落成した車両の軸ばね支持方式が二段リンク式に改造された。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 鉄道輸送よりトラック輸送に切り替わり始めた1972年(昭和47年)より廃車になる車が出始めた。当形式の積荷サイズは15tとトラック輸送に切り替わるりは適当な大きさであった。また、1968年から1978年(昭和53年)にかけて10両(タム3715, タム3716, タム3729, タム3730, タム3732 - タム3734, タム3739, タム3756, タム3761)がタム8102, タム8107, タム8103 - タム8106, タム8108, タム8101, タム8109, タム8110(タム8100形。(飲用)アルコール専用)へ専用種別変更のうえ改称された。 キセ(外板)なしドーム付きタンク車であり、荷役方式はマンホールによる上入れ、吐出管による下出し式である。 塗色は、黒であり、全長は8,230mm、全幅は2,432mm、全高は3,703mm、軸距は4,000 - 4,400mm、自重は19.2 - 21.1t、換算両数は積車2.6、空車1.2、最高運転速度は75km/h、車軸は12t長軸であった。 2000年(平成12年)2月に最後まで在籍した車5両(タム3706, タム3710, タム3711, タム3742, タム3744)が廃車になり同時に形式消滅となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タム3700形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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