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国鉄タム200形貨車(こくてつタム200がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)及び1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化後は日本貨物鉄道(JR貨物)に在籍した私有貨車(タンク車)である。 == 概要 == 本形式は、二硫化炭素専用の15t積二軸貨車である。 1932年(昭和7年)から1962年(昭和37年)にかけて109両(タム200 - タム231、タム233 - タム299、タム2200 - タム2209)が新潟鐵工所、川崎車輛、日立製作所、三菱重工業、日本車輌製造、造機車輌にて製作(改造による編入車を含む)された。 積荷である二硫化炭素はセロハンやレーヨンを製造するために使用される溶剤、ゴムの加硫促進剤等に使用されており、所有者はこれらの業界関係会社である。荷入れ方式は上入れ、上出し方式である。 戦時中の軍需産業転換の関係もあって当形式から他形式に改造された車両は多く、タ2000形へ2両(タム273, タム274 → タ2000, タ2001)、タ3700形へ1両、タム40形へ4両(タム260 - タム263 → タム40 - タム43)、タム900形へ多数(タム220 - タム221, タム268 → タム918、タム915、タム901など)、タム1800形へ1両(タム203 → タム1800)、タム5600形へ1両(タム278 → タム5601)、タム5900形へ2両(タム2208 - タム2209 → タム5914 - タム5915)、タラ400形へ2両(タム201, タム239 → タラ400, タラ401)などが挙げられる。 貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、初期に製作された一段リンク式車の大半は二段リンク式に改造されたが、改造されず廃車になる車もいた。この際、北海道内を常備駅としている車はいなかったため、タム500形よりタム20500形へ、タム3700形よりタム23700形へなどの2万番台への改称車はなかった。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃毒36」(燃焼性の物質、毒性の物質、引火性液体、毒性のあるもの)が標記された。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には、8両がJR貨物に継承されたが、1995年(平成7年)に最後まで在籍した車1両(タム229)が廃車になり、形式消滅した。 塗色は、黒であり、全長は7,350、8,200mm、全高は3,504mm、軸距は3,660、4,400mm、自重は11.6 - 11.9t、換算両数は積車2.6、空車1.2、最高運転速度は75km/h、車軸は12t長軸であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タム200形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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