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国鉄タラ1形貨車(こくてつタラ1がたかしゃ)は、かつて鉄道省、日本国有鉄道(国鉄)に在籍したタンク車である。 == 概要 == タラ1形はガソリン専用の19t 積三軸私有貨車である。 1929年(昭和4年)から1931年(昭和6年)にかけて27両(タラ1 - タラ12、タラ32 - タラ46)が 新潟鐵工所にて製造された。又1931年(昭和6年)2月にタサ500形19両(タサ504 - タサ522)が改番され、本形式に編入された(タラ13 - タラ31)。荷役方式は全車とも上入れ、下出し方式である。 以上合計5ロット46両がタラ1形として運用された。この46両という製造数は「タラ」(積載重量17 - 19tのタンク車)形式の中では最大勢力であった(次点はタラ100形の31両)。 ガソリンを専用種別とするがロットによっては保冷材を巻きキセ(外板)を装備した車も存在した。 戦後本形式46両中27両が連合軍専用車に指定され、軍番号(7000 - 7024、7027 - 7028)等の標記が追加された。これらの車はすべて昭和27年度内に、指定が解除された。 貨物列車の最高速度引き上げが行われた1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正対応のため、大半の車が廃車になったが残りの3両(タラ9 - タラ10、タラ43)は、運用上速度指定65km/h識別のための黄1号の帯を巻かれ、通常ならば「ロタラ」となるべきところ「ロ」を丸でかこんだ通称「マルロ」と標記された。「マルロ」の意味は北海道内専用、速度指定65km/h車の意味である。北海道内専用の徹底を図るため黄色文字で「道外禁止」と標記した。これにともなう形式変更は行われなかった。「マルロ」車にならなかった2両(タラ3、タラ42)は特定支線区に限定使用されたが2両とも1970年(昭和45年)に廃車になった。 落成時の所有者は、中野興業、日本石油の2社だけであったが、その後中野興業所有車は石油配給、帝国石油、共同企業、日本原油輸送→日本石油運送(その後日本石油輸送へ改名)、出光興産、栄企業、東亜燃料工業、日本鉱業(その後共同石油へ改名)へ名義変更が行われた。 日本石油所有の車は戦時中一時期移籍したが戦後復帰し生涯所有者が変わることはなく運用された。 1972年(昭和47年)9月9日に最後まで在籍した3両(タラ9, タラ10, タラ43)が廃車となり形式消滅した。 塗色は、黒であり、全長は9,152、8,900mm、全幅は2,160mm、全高は3,840、3,877、3,886mm、軸距は2,745+2,745mm、自重は12.6 - 16.7t、換算両数は積車3.1、空車1.0、最高運転速度は65km/h、車軸は12t軸であった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄タラ1形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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