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国鉄ワキ1形貨車(こくてつワキ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した有蓋貨車である。 == 概要 == 特別小口扱便用の専用貨車として鉄道省が製造した、25t積み二軸ボギー式有蓋貨車である。戦前の1930年(昭和5年)から1940年(昭和15年)にかけて290両が新製され、戦後の1960年(昭和35年)から1962年(昭和37年)にかけて余剰となり老朽化したレキ1形冷蔵車からの改造名義で100両が増備された。日本の国有鉄道で初めて新製された「ワキ」である。 基本構造は、1929年(昭和4年)から製作されたワム21000形をストレッチしたもので、鋼製の外板と木製の内羽目との間に空間を設けた二重羽目構造も同様である。13mあまりの車体の側面2か所に幅1,700mmの荷役用引戸を備え、車内で積荷の仕分けを行う関係上、側面には窓、妻面には貫通扉(引戸)と渡り板、室内には電灯が設けられた。台枠は溝型鋼を使用した平型で、ボギーセンター間は9,600mm、自重は20.0t - 21.5tである。台車は高速用の鋳鋼製台車TR24を新規開発のうえ装備しており、最高速度85km/hであるが1943年(昭和18年)2月2日より1947年(昭和22年)8月31日の期間は、戦時対応により95km/h にて運用された。 1938年(昭和13年)から1939年(昭和14年)にかけて、陸軍の要請により6両が中国に送られたが、その後の消息は不明である。内訳は北支方面3両(標準軌に改軌)、山西方面3両(1,000mm軌間に改軌)である。 本形式は、製造時期により次の4種の形態に分類される。下記のほか、二車現存車を改番したワキ291が存在した。 * タイプ1(ワキ1 - ワキ50)50両 *: 1930年に製造されたグループで、製造所は30両(ワキ1 - ワキ30)が日本車輌製造、20両(ワキ31 - ワキ50)が川崎車輛である。車体はリベット組み立てで、全長は13,930mm、車体長は13,130mmである。側引戸は片開き式で外側にダブルY字型の補強があり、貫通扉とともにこの部分の木製内張りはない。側面の4箇所に横桟が1本入った窓が設けられている。屋根上の通風器はない。 * タイプ2(ワキ51 - ワキ140)90両 *: 1934年(昭和9年)から1937年(昭和12年)にかけて製造されたグループである。製造所は1934年度製の15両(ワキ51 - ワキ65)が川崎車輛、1935年度製の45両(ワキ66 - ワキ110)、1936年度製の30両(ワキ111 - ワキ140)が日本車輌製造である。このグループは、全長と車体長が20mm伸びて13,950mm/13,150mmとなり、側引戸に内張りが設けられたほか、外側の補強がなくなった。他は、タイプ1と同様である。 * タイプ3(ワキ141 - ワキ290)150両 *: 1937年から1940年にかけて製造されたグループである。製造所はすべて日本車輌製造で、1937年度製が50両(ワキ141 - ワキ190)、1938年度製が75両(ワキ191 - ワキ265)、1940年度製が25両(ワキ266 - ワキ290)である。このグループは従来のグループに比べて大幅な設計変更がなされており、主要寸法はタイプ2と同じなものの、側引戸が荷役の便を図って両開き式として窓を設けるとともに、車体の窓も5か所に増設し、側面には都合9枚の窓が並ぶこととなった。屋根上にもガーランド型通風器が3個設けられている。台車は、ブレーキ装置が従来の片押し式から両抱き式に変更されている。また、本グループから本形式の緩急車版であるワムフ1形が製造された。 * タイプ4(ワキ300 - ワキ399)100両 *: 1960年から1962年にかけて、余剰となり老朽化も激しかったレキ1形冷蔵車のTR24台車とブレーキ装置等の部品を流用し、ワキ1000形タイプ4に準じた車体を新製して製作されたものである。1960年度と1961年(昭和36年)度に各50両(ワキ300 - ワキ349・ワキ350 - ワキ399)が、国鉄郡山工場で製作された。基本寸法はタイプ3と同様であるが、溶接組み立てとなって側引戸の窓がなくなり、車体の窓も4か所としてHゴム支持の固定窓とされた。屋根上の通風器もワキ1000形同様5個に増やされている。台車のブレーキ装置は、種車の関係で再び片押し式となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄ワキ1形貨車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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