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国鉄マニ36形客車(こくてつマニ36がたきゃくしゃ)は、日本国有鉄道(国鉄)の保有した鉄道車両のうち座席車などの改造により1966年より製造した客車の車両群を指す。カナ記号「マニ」は積車重量が42.5 - 47.5tの荷物車であることをあらわし、おもに小荷物の輸送に使用された。 なお、改造方法および車室構成などの点で関連性が高いことから、1962年より三等荷物車を改造したマニ35形、1967年より新聞パレット輸送用に改造されたマニ37形についても本項で併せて解説する。 == 概要 == ; 需要増と世代交代に応えるために - マニ35・36形 : それまで鉄道による新聞・小荷物輸送にはおもに戦前製の車両および戦災復旧車などを中心に運用されてきたが、1950年代に入り輸送量が急増したことからこれに対応するため、木造車の鋼製車体化によるマニ60形の増備や60系合造車のマニ60形化などが行われた。しかし、老朽化の著しい車両を置き替えるにいたり必要となる車両数が不足してきたことから特別二等車(いわゆる特ロ)の増備により余剰となった普通二等車(いわゆる並ロ)や三等荷物車などを改造して全室荷物車としこれに充当することとした。 : 上記の経緯により1962年より三等荷物車を改造してマニ35形が製造され、その後1966年からはマニ35形の実績をもとに室内構成を変更し旧二等車を改造してマニ36形が製造された。1970年代に入り改造に必要となる旧二等車が払底したことからスハ32形やオハ35形からの改造が行われ、マニ36形は最終的に1977年まで増備されることとなる。 ; 荷物輸送の効率化を目指して - マニ37形 : 一方これまでバラ積みであったことから積み替えや荷扱いに多くの人員を必要とし、また停車駅での荷扱いが列車の遅延など列車ダイヤに与える影響が大きくなってきたことから効率的な輸送および労力の削減を目的とした鉄道荷物のパレット輸送〔ここでは貨物輸送用の板パレットではなくケージつき手押し台車(ロールボックスの一種)を指す。〕が開始されることとなり、これに対応するために冷房装置取付を見送られた特別二等車や寝台車(スロネ30形)などを改造してマニ37形が製造され1968年10月のダイヤ改正時から新聞輸送運用〔マニ37形式図(スハ32改造)図面番号VC03810内の番号対照表には「新聞輸送車に改造」と記事があり、このために改造された車両であることが伺える。〕に使用開始された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄マニ36形客車」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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